Challenge 2
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木工用語について 2003.10.26記
この Challenge 2 の始めに書きましたように、あくまでも家具を作ることが目的であるならばですが、木工関係の呼び名、
用語は全く知らなくてもそうした
ことが分かったり知っていれば良いわけで、本来覚えなくても構わないのですが、ただ本
を読んだり他の方とのコミュニケーションなどにおいては、不便を感じることになりますので、必要最小限の簡単な木工
用語は覚えておいた方が、何かと便利かとは思います。
ただこの木工用語は結構厄介なものでして、板目とか柾目などのほぼ一般的に通用する言葉ばかりでしたら問題ない
のですが、ホゾ一つ取っても同じホゾでも色々な呼び方がありますし、文献などで調べても異なった表現をしているものも
あります。勿論ホゾ以外においてもさまざまなことについて、色々な表現がなされていますし、色々な方が色々な表現を
されています。
どの世界でもあるように専門用語、業界用語とか職人言葉といわれるものも有りますし、例えば魚の学術
的な名前などについては統一されたものがあるのでしょうが、俗称などは地方により変わってくるように、そうしたことも有
るでしょう。
学術的に木工関係の呼び名や用語を追求するのであれば、つぶさに検証してそうしたことも追求していく必要があるのか
もしれませんが、作る立場では分かれば良いわけですから、あまり難しく考える必要もないと思いますし、何を表しているか
その意味さえ分かれば良いわけですから、表現が違うと目くじらを立てる必要もな
いと個人的には思っています。
例えば大工さんが角壺を使って部材に線を引く場合は、墨付けとか墨入れとか墨掛けと言ったりすると思いますが、家具
の場合は規模、部材の大きさが違いますので、大工仕事的なところ以外には墨壺を使うことはあまりないと思い ますし、
使
わなくても何とかなってしまいます。また精度の単位が違いますの家具では不向きなところもあります。
家具ではスコヤやスケールを使いシャープペンシル即ち鉛筆系のもので線を引くことになりますが、皆さんは何と表現しま
すでしょうか?家具ではこれを何と表現すれば良いのでしょうか?家具関係専用の言葉があるかどうかは知り
ませんが、
このこと以外でもわりと大工言葉をそのまま使うことが多いのではないかと想像します。このHPでは深い意味は何もありま
せんが、ほぼ罫書きで通していますし、状況によってはマークと表現したりしています。
墨壺を使って引いた線は、墨線になると思いますが、これなども家具において鉛筆系で引いた線も同様に表現することが
多いのではないかと思います。
ケヒキは漢字で表現すれば罫引きとか毛引きになると思いますが、これはケヒキと読んでもケビキと濁って読んでも構わ
ないと思いますし、毛引きは毛のように細い線を引く事から毛引きと言うのかどうかは知りませんが、これも厄介です。
白書きは墨を付けて引い
た墨線に対して、何も色を付けずに線を引くことから、白書きと呼ぶのではないかと私は解釈し
ていますが、色を付けずに白く引きますので白引きと表現することも有るようです。
さしがねは精度が悪いので家具にはスコヤが向いていると思いますが、差し金、差金、曲尺(かねじゃく)、など他にも色々
な表現をします。そうしたことか
ら直角を出すことを曲出しと表現することも有ると思いますが、私には直角出しが分かりや
すくてピンときます。また金槌なども玄翁、ハンマー、樹脂ハンマー、トンカチなど色々な種類や表現があり、詳しく見ていけ
ばそれなりの意味、違いがあると思いますが、十派一絡げで見ています。
板を接ぐ、継ぐ、とがありますし、矧ぎ合わせると言う表現も有りますが、こうなりますと訳分からん状態で何ともなりません
ので、ほぼ接ぎで書いています。
またイスなどで脚部分の補強に入れる横棒を貫と言いますが、座面の直ぐ下に入れる横棒は幕板と言ったりしますが、座
貫、座枠でも良いと思いますし、背側のラダーバックのような背の仕様では、一番上の横に渡す板は笠木と言
いますが、
全て背板で良いのではないかと思っています。
まだこれ以外にも束、甲板、台輪、支輪、天輪、や丁番、蝶番、ちょう番、ちょうつがいなども良く分かりません。まだまだ
分かりにくい言葉や分かりにくいことや分からない言葉が沢山有りますので厄介ですから、
私自身がこうした言葉を良く知
らないこともありますが、ここではなるべくこうした言葉は使わないようにして、初めに書きましたようにあくまで作ることが目
的であるならばですが、木工用語自体は知っていようがいまいが作ることに関しては影響が無いですし、その表わしている
ことや方法自体を知ったり分かったり出来ていれば良い訳ですから、とにかくその言葉が何を表わしているかの意味が伝
われば
良いと思っていますので、自分なりに分かり
やすいように表現していますので、間違っていたり随分滅茶苦茶な表
現をして
いるかもしれませんが、見逃しておくんなせい!!
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