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ホゾについて 83 2003.10.24記

ホゾの罫書きに関連してスコヤは精度の良い仕上がりの元になるものです
から、矢印のように四面引き回しなどでは部材が正確に下ごしらえされて
いても、スコヤ狂っていては引き回しの線がピッタリ合いませんし何ともなり
ませんので、なるべく精度の良いものを入手して丁重に扱います。
落としたりしますと直角が狂ってしまいますし、白書きなどによる罫書きで磨
耗してきますのでメンテナンスが必要になってきます。

自動鉋盤などで部材を加工しますと、丸点線部分は自動鉋盤による違
いは有りますが、二段目の両図のように鼻落ちと言われて少し段差がつ
いてしまいます。
下ごしらえは普通最後に長さを決めることになりますが、木口の直角仕上
がりをスコヤで確認するときに気を付けませんと、二段目左図のように鼻
落ち部分にスコヤを傾けて当てて確認することになりますので、しっかり直
角が出ていても、なんか変だな〜と傾いていると勘違いしてしまうこともで
てきます。

鼻落ちの長さがどの程度になるか分かりませんが、 この段階でいちいち
修正しているわけにはいきませんので、二段目の右図のように鼻落ち部分
が無視できる程度の少し大きめなスコヤを使うか、逆に鼻落ち部分だけ
で確認できるように小さいスコヤでも良いでしょう。
またスコヤを一つで使いまわしていて不都合が出るようでしたら、部材を
定盤などの上に 置いて矢印のようにスコヤを当てて確認します。
ホゾの罫書きについてはいずれ 詳しく書いていきますが、ホゾ (一部ホゾ
穴も)は普通 、丸点線部分に罫書くことになりますので、四面引き回 し
では鼻持ち程度によっては同様のことが起きてきますので、この場合も
スコヤの大きさを変えれば対処できるでしょう。
当然ケヒキにおいても同じことが起きてきますが、矢印の鼻落ち寸法が
どの程度のものになるかにもよりますが、無視しても構わないこともありま
すし、状態に合わせて対処してください。


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