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 Challenge 2                               
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ホゾについて 68 2003.9.13記 
        左図のようなままでは前項で書きましたスペーサー的な意味を持たせる場 
合
は良いですが、    
角(隅)木が飛び出していますから逆に不都合な場合も 
出て
きますので、単純には右図のように角(隅)木分欠き取って面一に仕上 
げてしま
います。   
勿論この場合も釘やビスの併用で更に強度が上がります。 
これは
建築で言うところの筋交いになりますので、筋交い留め接ぎとか筋交 
い入    
り留め接ぎになりますでしょうか。 
      留め接ぎの部材の大きさにもよりますが、純粋に
筋交いの形にして二段目 
の左図のように取り付けても良いですし、その右図のように掘り込んで面一 
に仕上げて良いでしょう。    
勿論この場合も釘やビスの併用で更に強度が上 
がります。 
また右図の場合は、このままでは青矢印の筋交いの木口が見えますので、  
見てくれを重視するのであれば黄点線のように止めにしておくことになりま 
す。勿論スペース的に余裕があれば緑点線のように短冊の板での筋交い 
にすれば加工が随分楽になります。 
また筋交いを白線のように蟻挿しにしてやれば、接合強度の向上を期待で 
きますし、筋交いが外れる心配がなくなります。 
こうした筋交いの発想のものは建築関係では単純に考えれば鎹を使うこと 
もあるかと思いますが(実際にどうかは良く知りませんが)、家具小物では 
そうも行きませんので、ホッチキスや波釘を使ってもそれなりの効果はある 
でしょう。 
     後一つ発想としては同じも
のと捉えて良いとおもいますが、三段目の図のよ 
う
に色々なところでよく使われる契りを留め部分に利用した方法です。少し手 
の込んだ手間のかかる加工になりますが、蟻形で留め部分を引き寄せ合い 
ますし、意匠
的な効果も期待できます。ただ繊維に対して45度に使うことにな 
りますので、
繊維に対して直角に使うほどには機械的強度を期待できないこ 
とになります。 
契り自体の形はアレイ型など色々考えられますので、自分なりに工夫しても 
楽しめるでしょう。 
 
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