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ホゾについて 69 2003.9.20記

図のようにダボによる留め接ぎが有ります。 また図が悪いですがダボの
下図はビスケットを表していますが、今はビスケットでの留め接ぎもよく
利用されるのではないかと思います。ただビスケットの大きさや形状から、
ダボよりは留め部材の寸法的な制約が大きくなるのはしかたのないところ
でしょう。
これは前項で書いた筋交いを、留め部材のなかに埋め込んでしまったも
のと捉えて良いと思います。色々な要素で単純には比較できないとは思い
ますが、前項の筋交いでは片側の補強になりますので、どうしても捻れる
向きに対し強弱ができますし弱くなる傾向にあると考えられますが、ダボや
ビスケットでは基本的に部材のセンターに挿し込むはずですから、捻れる
向きに対し均等で強くなると捉えて良いのではないかと思います。
また当然ダボやビスケットは中に隠れて見えなくなりますので、見栄え的に
もスッキリしたものに仕上がります。

ビスケットジョイントではそれなりの穴あけ工具が有りますが、ダボは前に
書いていますように正確な穴あけは結構難しいものですし、こうした留め
接ぎでは接合面に対しては垂直ですが、部材にたいしたは45度の穴あけ
になりますので、更に穴あけ精度が出しにくくなりますますし、それなりの
冶具を工夫する必要があります。
ダボとビスケットジョイント自体については Challenge2 の「ホゾについて 6」
で書いていますので、そちらも参考にしていただければと思います。

また話が横道にそれますが、 ダボ自体は市販のものであれば螺旋を切っ
たものがありますし、もう少し長いものが必要になればただの丸棒ですか
ら、市販の丸棒を切って使うこともできますし、丸棒自体から自分で作るこ
とも出来ますが、ダボ自体は円ですから全方向にホゾを利かせることにな
りますから、ダボ径に対してむやみやたらにダボ穴を小さくしてホゾを利か
せることはできませんので、接着剤を使うことを前提にした接合方法では
有りますが、接着剤を使わなければ接合(嵌め合い)自体はそれ程強固に
はできないでしょう。
またビスケットジョイントも接着剤を使うことを前提にした接合方法で、色々
なところで利用できて便利なものですが、穴あけ工具とビスケット自体は決
まりきった関係が有りますので、あまり融通は利きません。
 

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