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ホゾについて 66 2003.9.5記 
   
   
   イスなどで四本の脚の位置関係が、正方形や長方形の直角の場合は桃 
矢印方向に対しての強度が一番出にくい状態ですから、こうした角(隅)木 
を図のように補強することが出てくると思 いますが、脚の位置関係自体を 
右
図のように台形にして、三角を取り入れてやれば  
フレーム強度が上がり 
ま
すので、補強の角(隅)木を省略しやすくなります。勿論角木はコーナー 
部分の補強ですから、必要があれば直角以外でも必要な角度の角木でコ 
ーナー
部分を補強しますが、角(隅)木はあくまでも補強ためだけの部材で 
すから、な
るべく角(隅)木を使わなくても良いように、構造、形状自体で角 
(隅)木の働きを兼
ねたものを考えていきたいところです。 
         角
(隅)木自体は黄緑点線のような形状で掘り込んで差し込んだり、上から 
落とし込んだりすることもできます。ただ掘り込みは鋭角になりますので結 
構面  
倒になりますし、差し込みながら一気に全体を組み上げる必要が有り 
ます
ので、組み立ても厄介になりますが、組み上がってしまえば角(隅)木 
が外れることはありません。というより外せません。ただこうなりますと大入 
れにして
も胴付きにしても、角(隅)木というより角度の付いたホゾ組みにな 
ってしまいますが、それから行けば、段欠きにして後の落とし込みにすれば、 
あくまで
角(隅)木の発想で作業が楽になります。 
黄緑の形状の違いは
あくまで一つの例として書きましたが、当然この形自 
体は色々考えられますので、角(隅)木と掘り込みの作業性のことと考え合 
わせ、
て自分なりに決めていけば良いでしょう。  
        先の留め接ぎの場合においても、二段目の図の三角の角
(隅)木に白点線 
のように接着面にL字に小根を付けて、留めの部材に溝を掘って嵌めこみ 
接着してやれば接合強度が上がりますし、留め部分の目違いを抑える効果 
を
期待することができます。 
この場合も下の図から分かると思いますが、当然留めを突き付けてからで 
は角(隅)木を嵌め込むことはできませんので、同時に組んでいくことになり 
ます。
留めを突き付けて後から角(隅)木を取り付けたい場合は、当然赤点 
線のように
小根を45度に落としておくことになります。 
また場合によっては小根は青線のように落として、紫矢印部分に胴付を設 
けることもでてくるでしょう。 
ここでは角(隅)木は留め部材と同じ板厚で考えていますが、小根部分の板 
厚に薄くして大入れで組むこともできますし、まだまだ色々な応用が利きます 
の
で、状況に合わせて対処できます。 
  
                 
   
 
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