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ホゾについて 65 2003.9.3記

例えば矢印のような状態で使えば、片側は木端ですから接着には好都
合ですが、 片側は木口になってしまいますので、極端に接合強度が落ちて
しまいます。
また釘やビスの併用を考えたときには、木目から考えれば分かると思いま
すが、矢印の状態で使うことになってしまうでしょう。
図は柾目で板を書いていますが、これは柾目板目どちらでも構いませんが、
これについても釘やビスの併用を考えたときには、図のような柾目で木取り
すればビスの利きがよくなります。

なんでもない補強の角(隅)木ですが、作るものやその大小など、状況に応
じて それ相応の効果を発揮するように、自分なりに納得のいく対処を考え
ます。
ここでは留め接ぎの補強で見ていますが、角(隅)木自体はコーナー部分の
補強ですから、当然留め接ぎに限ったものではないですし、イスにも活用で
きま す。勿論箱物の天輪、支輪、台輪など非常に使い道の多いものです。
ただ余分な部材がコーナーに付きますから、外観的には見せたく無い部分
になりますので、額縁などでは不向きでしょうし、ある程度使い道(場所)が
限定されます。

留め接ぎの話の途中で横道にそれた感じになりますが、角 (隅)木について
少し 見ていくことにします。
二段目の右図は、縦棒に二方向から横部材を同じ位置に差し込んだところ
としますと(イスの前脚部分など)、三角ではコーナー部分が邪魔になります
ので、その左図のように角木のコナー部分を点線のように落として、補強
することになります。また補強効果は矢印方向へずらすほど上がりますが、
角(隅)木が大きくなりますし材料の歩留まりや加工、家具の重量などを考え
ればその下の台形の角木になり、取る付けにおける許容誤差も大きくなりま
すが、 やはり仕様に対する適度 なバランスがあるでしょう。
当然接着だけでは強固に接合できませんので、ビスの併用が前提になります。
これなどはイスでは非常によく用いられる一番簡単かつ効果的な方法です。


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