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ホゾについて 64 2003.8.30記

留め接ぎ自体は板、角材、部分的などさまざまなところに応用できますが、
まずここでは角材同士の接合で見ていきます。
一番単純には上の図のように、普通の板接ぎのいも接ぎのように45度に
落とした両面に接着剤を塗布して突き付け接合しただけのもので、平留
め接ぎと言います。

ここでは詳しく書きませんが、組み立てにおいては斜めの突き付けですか
ら、強力な圧着が困難になります。実際の組み立てでは上の図のような
一箇所だけの接合は稀だと思いますが、額縁にしても他の場合でも、また
留め接ぎの方法により多少の違いはありますが、何れにしろ留め接ぎの
組み立ては結構難しいものになります。

前項で書きましたように、木口は他の板目柾目や木端面と違い、繊維を
切っ た面ですから導管などの空間が多く、突き付けでは実質有効接触面
積が非常に少なく、部材寸法にもよりますが接触面自体も広い接触面を
得られにくいので、突き付け接ぎだけではあまり接合強度を期待できませ
んから、小物や本当に簡易に済ませられる場合になってしまうでしょう。

このままでは強度不足で実用性に乏しいので、何らかの方法で強度を上
げることを考えていかなければなりません。これも一番単純には補強の当
て板をして強度を上げることが考えられます。
図の三角の角(隅)木を点線のように、コーナー内側に接着して補強す
る方法 があります。これも状態から想像できると思いますが、圧着しにくい
ですか らコーナークランプなどを併用したり冶具を作ったり、状況に合わせ
て工夫 する必要があります。また当然釘やビスなどを併用すれば更に強度
が上 がります。
補強の角(隅)木は、材料を無駄無く使うために端材などで造ることになると
思いますが、下の図のような板から切り出す場合の木取りは三種類考えら
れま す。決まりはありませんが、作業効率や補強の利きを考えると点線
のよう に木取りしておくのが無難でしょう。


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