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 Challenge 2                               << 前へ  次へ >>

の扱いについて 1 2002.6.14記

様々な状況における木の扱い方について書いて行きますが、木工
は加工を始めて完成までにある程度時間がかかりますので、加工
途中で何日か部材を置いておく状況が出て来ます。
無垢の材は乾燥が済んでも木の動き、狂いを完全に押さえることは
出来ませんから、湿度により絶えず敏感に動きますので、特に板は
反りが出てしまうと加工が厄介ですし、場合によっては加工不能に
なってしまうことも有りますので、加工途中の部材の保管は注意が
必要です。
木の性質(乾燥と動き)について理解していれば、後はどんなことで
もその応用になりますが、少し例を挙げて書いていきます。

角材についてはそれほど神経質になる必要もありませんが、長尺物
になりますと上図のように重ねて置いた場合には、重ねた部分の部
材の空気との接触が遮断されることにより、点線のように長手側
に反る可能性が有りますので、長手4面が空気の触れるように単独
で置くようにした方が良いでしょう。
床などに直接置くことは重ねることと同じになりますし、砂などが付着
する可能性も出てきますので、必ず色図のように桟木のようなもの
を入れて床から浮かして置きます。いずれ作り方を書きますが部材
置き用の馬を作っておけばベストです。
勿論壁などに立てかけおいてもかまいませんが、部材同士が接触し
ないようにして下さい。

これが板ですと更に板幅方向にも反りが加わり、お椀状に成ってきま
す。また2枚の板を二番目の図のように木表同士を合わせて置いた
場合でも、空気が乾燥して来ますと単独であれば、通常矢印のよう
に木表に反りますが、矢印のように木裏側に反ってきます。
逆に板が反ってしまった場合には、この板の動きを利用して反りを修
正することも出来る事になりますが、やはり板が反らないようにするこ
とが一番大切ですから、少し長く板を保管する場合には三番目の図の
ように、板の上下を合板などで挟んでその上にのように重石を載せ
ておきます。
こうしておけばたくさん積むことが出来ますし、この時には板の裏表を
気にする必要はありません。
この重石はホームセンターなどで漬物石として売っているプラスチック
のケースで出来たものが各種の重さ、大きさが有りますので、自分に
合った物を選べば都合が良いでしょう。

また白木の場合には日の光で刻々と色が濃くなりますので、部材に長
時間直射日光が当たらないように注意してください。また板物に限らず
木口面には極力直射日光が当たらないようにして、木口割れが起きな
いように気を使ってください。いつの間にか西日が当たり続けていたり
することも有りますので、置き場所に注意してください。特に夏は直ぐに
木口割れが起きてしまいますので、注意 が必要です。
四番目の図のようにずらして置いたり、大きな板の上に小さな板を置い
たりした時には、矢印部分が早く色が変わりますので、毛布などを被
せておくなどして色むらを防がなければなりません。

「木の扱いについて 2」で続きを書いていきます。


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