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ホゾについて 40 2003.4.12記

一方平ホゾやこの欠き込みホゾ付き三枚接ぎなどの一般的なホゾでは、板
接ぎなどの面接合に比べて、どちらかと言えばピンポイント的な接合ですが、
今までホゾについて書いてきましたように、木の性質を利用してホゾを利か
せて接合することができます。
勿論接着剤が有ると無しでは格段に接合強度が変わってしまいますので、
どちらも大切であることに変わりはありませんが、部材にかかる力に対して
板接ぎなどの面接合では全体で受け止めますが、こうした框組みのホゾは
ピンポイント的な接合ですから、てこの力的に複雑な力がホゾ部分にかかり
ますので、当然接触面が集中していて理想的な面接触部分が狭く、接着剤
の接合には不利なところが有りますから、なるべく木の性質を利用して、機
械的な接合を強くしておきたいことになります。

そんなことから框組みのホゾはどちらかと言えば、ホゾが主で接着剤が従と
捉えて良いと思いますので、要するにホゾを利かせることになりますが、ホゾ
の嵌め合い具合が非常に重要になってくると思います。

このように接合自体は凹凸と接着剤の総合的な働きのよるものですから、と
もに大切なものですし、どちらがかけても強固な接合は得られませんが、ホゾ
(接合)の仕様、状況によりある程度の主従関係が出来てくることになります
ので、そうしたことを把握していればおのずと加工に対して、ホゾによる注意
のしどころが変わってきますし、接着剤ひとつ塗布する場合でも、おのずとそ
れなりの注意のしどころが変わってくると思います。勿論組み立てにおいても
それぞれ注意のしどころが変わってくるでしょう。

接着剤の話が出たついでにまた横道にそれた話しになりますが、接着剤とホ
ゾについて見ていきますが、例えば一般的な乳白の酢酸ビニル樹脂エマルジ
ョン系接着剤、いわゆる木工ボンドを見てみますと、 ボンド自体は商品名です
から、これを最初に開発した会社はイギリスのジェームス社と言いますので、
正式なフルネームで書けばジェームス・ボンドとなり、何と偶然にも品番は007
で、実は映画で有名になった007のジェームス・ボンドはイギリスの接着剤メー
カーの秘密諜報部員だったことはあまり知られていません。 ・・・と馬鹿な冗談
を書いている場合ではありませなんだ。 一寸息抜きでしたぁ〜ペコリ

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