Challenge 2
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構造について 183 2005.12.10追記
チェストの蓋は一般的に上から被せて丁番で本体に取り付けますので、
使い勝手を考えますと色々な意味でなかなか扱いにくいものです。特に蓋
を開けた時の蓋の保持では、皆さん結構頭を悩ます部分ではないかと思
いますし、思案のしどころになります。普通には家具は壁側に並べますの
で、開けた蓋を壁に立て掛けて置くことができますが、安全の為にその蓋
が倒れて閉じてしまわないように、蓋の仕様とにより壁との微妙な位置関
係ができ、家具の置き方に有る程度の制約ができてきます。
当然壁などに持たせ掛けられない場合はそれも適いませんので、何らか
の方法で自己保持できるようにしておかなければ不便です。
丁番だけで考えればスライド丁番や隠し丁番を使う方法もあります。ただ
隠し丁番はどちらかと言えば取り付け方法が強固ではありませんし、非常
に使用頻度の高い実用的な丁番向きではないところが有りますので、どち
らかと言えば見てくれを重視した小物向きのような気がします。
一般的にはステーや鎖、ロープなどを取り付けることが一番多いのではな
いかと思いますが、鎖、ロープなどでは90度以上有る程度安定する位置ま
で開くように調整しておく必要があります。これなどは壁に持たせかけるこ
とを前提として普段は壁に持たせかけ、それができない場合の補助として
の意味合いが大きい方法のような気がします。
ステーはかなり色々な方法や市販の金具が有りますので、仕様、目的に合
わせて使い分けますが、どちらかと言えばステーを取り付けることにより蓋
の開閉角度に制約が出てきてしまいますし、物、方法によっては蓋を閉め
る時にロックを外したりの一手間掛かることになります。
当然こうした方法は箱内部に余分なものが付くことになりますので、場合に
よっては引っ掛かったり邪魔になったりのことが起きてくる可能性がありま
すが、これは致し方ないことでしょう。
ベンチチェストなどでは座ることが有りますから、そこそこの強度を持たせ
ておく必要が有りますので、結構重い蓋に成ってしまう可能性があります。
またベンチですから背もたれが有りますので、写真のチェストのように蓋を
取り付ければ背もたれが邪魔になり開ける角度に制約が出てきてしまいま
すし、ステーが必須のものになってしまいます。勿論ベンチの仕様によりか
なり条件が代わってきてしまうことは言うまでもないことです。
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