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Challenge 2
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構造について 176 2005.11.26追記
前項の続きになりますが、
文章では分かりにくいので図で説明しますと、
上の図は板組みによる基本的な受け桟方式を上から見たところを表わし
ています。図の下側が前になりますが、白丸部分はしっかりホゾ接合(接
着)しますが、後ろ側の赤丸部分はホゾを差し込みますが接着せずにお
き、伸縮でホゾが出入りできるようにしてこの部分で伸縮を吸収させます。
当然図のように赤丸部分の胴付き面は伸縮分を見越して隙間を空けて
おくことになります。
板組みの場合はこれで本体に不都合が出ることはなくなりますが、ここで
一つ問題になることは、框組みのフレームにおいては各面の伸縮はほと
んど無視できるため、基本的に受け桟では引き出しの後側に引き出しス
トッパーを取り付けますが、板組みのフレームでは本体自体の奥行きが
伸縮しますので、引き出しの後側にストッパーを取り付けてしまいますと引
き出し口と引き出し前板の面位置が変わってしまうことになりますので、受
け桟でも何らかの方法で前側に引き出しストッパーを設けておく必要があ
ることになります。
一つ例を挙げますと、一番単純には前板裏側に取り付けることになると思
います。図で説明しますと、二段目の図は引き出しを横から見た断面を表
わしていますが、青矢印は前板の下端に走らせる横框(棚口桟)としますと、
一般的に底板は溝を掘って嵌め込みますから上げ底になりますので、その
上げ底にできた空間に緑矢印のように横框(棚口桟)に引き出しストッパー
を取り付けますと、側板の伸縮は無視できることになります。
当たり前ですが、この時に引き出しの底板は四方嵌め込みでは引き出しは
向板(先板、後板でもいいのかな?)が当たって挿し込めなくなってしまいま
すので、図のように引き出し組み立て後に底板を後から差し込み矢印のよ
うにビスや釘で留める、三方の
嵌め込み構造にしておくことになります。
板組みで INSET の場合はこうしたことが有りますので、OUTSET にしてしま
えばこうしたことはなくなりますし、この場合に限らず OUTSET の特徴として
引き出しストッパーについて考える必要がありません。また必然的にこの場
合は引き出し後部にストッパーがありませんので、引き出しの奥行きを最大
限まで取ることが出来ることになります。
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