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 Challenge 2                               
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構造について 177 2005.11.28追記 
                        上の図は板組みの場合を表していますが、
当然板組みの場合は左右に 
面が出来ていますので、引き出し左右のブレに対しては何も考える必要 
ありませんが、框組みでは両側面内側に凹凸が出てしまう構造が多くなる 
と
思いますので、吊り桟構造にしろ受け桟構造にしろ左右のブレ止めを設 
けておくことになります。 
 
白丸部分を框構造にして拡大しますとその下の図(上から見たところ)のよ 
うになりますが、こ
うした部分の構造や寸法関係は人により本当にさまざま 
ですから、ケース
バイケースで自分なりに考えていくことになりますので、こ 
の図はあくまで
説明のための一例として見ていただきたいと思いますが、側 
面内側にでき
た凹部分に青矢印のような左右のブレ止めに当たる部材を設 
けることにな
ります。 
 
このブレ止めは摺り桟と言わ
れていると思いますが、緑矢印での断面形状 
はその右の図のようになります。L字に切り欠いた形状ですから一本の部 
材から L字に切り欠いて作るも良し、切り欠き加工が出来なかったり切り欠 
き加工が面倒であれば、黄点線部分で分割して摺り桟部分をビス止めで 
組んでも構いません。かえって分割で組み上げた場合の方が組み上がり精 
度が上がる可能性も有るでしょう。 
 
また引き出しがいくつも並ぶ場合は、茶点線のように摺り桟部分を T 字の 
形状にしておけば一箇所で二つの引き出しの摺り桟を兼ねることになりま 
す。摺り桟は何も受け桟と一体出なければならないことはないですから、縦 
框に組み付けても良いですし、両側面の上框下框や中桟(中部分の横框) 
などの内側を、赤矢印の引き出し口ラインに当たる縦框と面一で仕上げて 
おけば摺り桟の働きをしてくれることになります。 
 
文章では分かりにくいと思いますが、要は板組みのように赤ラインの面が出 
て、引き出し左右のブレさえ止まれば何でも利用できることになります。とに 
かく構造形状としてはかなりのバリエーションが考えられますので、自分なり 
に色々工夫して見てください。 
この辺りの引き出しに関連したことは Challenge の「その他のホゾ、構造に 
ついて3」「その他のホゾ、構造について22」にも書いていますので、合わせ 
て参考にしていただければと思います。 
 
                                       
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