Challenge 2
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構造について 175 2005.11.24追記
そこで
誰が考えても一番確実な方法としては、溝を掘って吊り桟を嵌め
込
んでしまえばよいことになります。図の黄矢印のように掘り込みますが、
これで上下方向に吊り桟が動く心配はなくなります。この時に吊り桟は大
入れではなく、白丸の前部分は溝の深さ分 L字に切り欠いて、溝を掘ら
ずに側板にベタ付けで接着剤とビスを併用してしっかり固定しておく方が
良いでしょう。
前項で書きましたように、吊り桟方式では基本的に緑矢印部分が引き出
しのストッパーになりますので僅かに長めにしておいて、引き出し口と引き
出し前板の面合わせで削りますから、大入れでは溝に埋めた部分が出て
しまうことになり見栄えが悪くなりますし、白丸部分は L字に切り欠いて薄
くなってしまいますが、側板は溝を掘りませんのでその分長いビスを使うこ
とができますから、接合自体は強固に組み上がると思います。書くまでも
ないことですが、吊り桟の場合ビスは皿ビスを使い、ビスの頭が吊り桟か
ら出ないように締め付けておく必要があります。
吊り桟の溝に嵌め込んだ部分はそのままでは浮いてくる可能性が有りま
すので、前項で書いたように赤点線のように長穴をあけてビスで押さえた
りしておきますが、溝を掘っていますので側板の板厚によってはビスの利
かせが弱くなりますので、最後部を縦桟で押さえたりの工夫も必要になっ
てくるでしょう。またこの時に一点差線のように裏板を張る関係が有ります
ので、切り欠きで張るのか溝に落とし込むのかなどと考え合わせていきま
すと、かなり色々な方法があると思いますので、引き出しの仕様に合わせ
てなるべく合理的な方法、構造を工夫してみてください。
これも書くまでもないことですが、茶矢印部分は本体側板の伸縮で吊り桟
と裏板の隙間が変化しますので、吊り桟の長さ仕様は注意してください。
これは受け桟方式の場合も、吊り桟のように前後に受け桟を設けますの
で同様に厄介な部分になります。当然和箪笥のように板で受ける場合は
問題ありませんが、桟の場合は前後それぞれに左右の側板を結ぶ横桟
(横框)を設けて、その前後の横桟に左右の受け桟を組み込みますので、
側板の伸縮でたえず前後の横桟の間隔が変化しますから、左右の受け桟
はその変化を吸収できる構造にしておく必要があります。
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