Challenge 2
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構造について 172 2005.11.18追記
引き出しの取手も使い勝手を考えますと、どこの位置にどんな目的でどん
な大きさの引き出しを設けるかで、引き出しの仕様に適した取手なりツマミ
なりの形状や大きさのバランスがあるはずですし、デザインを含めてなか
なか難しい部分です。
またどんな取手なりツマミにするかでガラリと家具全体の雰囲気、表情が
変わってしまいますので、市販のものを探すにせよ自分で作るにせよ結構
悩みますし楽しめる部分です。
極大雑把に分けて指先を引っ掛ける取手と、ドアノブのように指先で掴んだ
りつ
まんだりするツマミタイプに分けることができます。例えば引き出しのあ
る机などで考えて見ますと、椅子に座って机の引き出しの出し入れを考えれ
ば当たり前ですが掌が上を向くのが自然で無理のない動きになるでしょうし、
机上に引き出しが有ったとしますと、掌が下を向くのが自然で無理のない動
きになるのではないかと思います。
またチェストのように左右に幅の広い引き出しでは、当然出し入れが重くな
りますので取手を二つ付けることになりますが、引き出し対してどの程度の
位置に二つの取手を配するかは、使い勝手や見た目のバランスを考えます
と結構悩む部分ですし、チェスト自体の背が高い場合は下部と上部では、先
の話のように自然な手の向きや体自体の姿勢も関係して、引き出しの出し
入れの動きが変わってきます。
こうしたことを色々考えていきますと、取手一つもなかなか難しい部分になり
ますが、私としてはどちらかと言えば上の写真のようなツマミ(ノブ)タイプは
オールマイティーでどこに使っても無難に扱える傾向にあるのではないかと
思います。
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市販の取手やツマミも本当にさまざまなものがありますので、探すことも楽し
いものですし家具を作ることにおいては楽ができますが、引き出しに合わせ
て自分なりの取手やツマミを作り出すことも楽しいものですから、手間は掛か
りますが是非チャレンジしてみてください。
一つの例ですが、下の写真はノミで削り出したツマミタイプです。引き出しに
は丸の通しホゾで前板内側より楔を打って留める仕様ですが、大きさ、ツマ
ミ部分の形状や寸法比を変えるだけで、ここから更にバリエーションを増や
すことができます。
取手やツマミタイプに限らず、前板を掘り込んだり前板自体を加工したり方
法、形状は色々考えられますので、是非自分なりのオリジナルな引き出しを
作り出してください。
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