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 Challenge 2                               
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構造について 131 2005.5.6記 
少し重複する部分もでてきますが、客観的に見てダイニングチェア的な小 
ぶりなイスにおいてロ−バック、ハイバックそれぞれの特徴を見て言えるこ 
と
は、イスは外観も大切な要素ですから、ハイバック的なイスでは背側の 
見え
る部分が大きいですから、場の雰囲気に対する影響が大きいですか 
ら、場
の雰囲気を演出する効果大と言えます。一般的には接客などある種 
緊張感
のある場に適していると言われていると思いますが、デザイン的に 
も色々な
バリエーションを付けやすいことも有りますので、背側のデザイン 
が見せ場的なところが有り、そうした一面を持った形状とも捉えることがで 
きるでしょう。 
 
逆に見れば日常生活での普段使いの実用的なイスとしてはかえって、その 
存在感が邪魔(不要)に感じる方がいることも考えられますし、事実物理的 
な外形寸法も大きくなる傾向に有りますので、イスを置く場の空間に対する 
占積率としては大きくなるでしょう。 
ハイバックですから背の一寸した角度仕様の変化で、部材の歩留まりは大 
きく影響してきますし悪くなる傾向に有ります。仕様材料としても当然多くな 
りますので加工に手間もかかる傾向に有りますし、当たり前ですがイスとし 
ての重量も重くなる傾向に有ります。 
背当たり面が広いですから、上半身を預けた時の安定感、安心感は有りま 
すが、逆に上半身の色々な動きに対する制約が多くなります。また背当たり 
面が広いことから、快適な背当たり面を出すにはなかなか難しいタイプだと 
言えるでしょう。 
 
先に書きましたように、ランバーサポート辺りのホールド感は弱くなる傾向に 
あると思いますが、肩甲骨や肩辺りが強く当たる仕様や座り方では、ランバ 
ーサポート辺りのホールドが利きませんので、腰のことを考えた時にはあま 
り良い常態とは言えないと思います。下二枚の写真のイスはロ−バック、ハ 
イバックの中間的な仕様ですが、この背板の形状仕様で背板の位置を更に 
上げてハイバック的にしてしまいますと、座面から背板までの空間が非常に 
大きく開いてしまいますから、ランバーサポート辺りのホールドができなくなっ 
てしまいますので、上半身に姿勢としては猫背になりやすく、背の角度仕様 
が大きくなればなるほどこの傾向が強くなりますが、それを防ごうとして腰、 
上半身に無意識のうちにも力が入りやすくなり、腰に掛かる負担が増します 
ので、腰のことを考えればあまり良い仕様とは言えないでしょう。 
 
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