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構造について 106 2005.3.17記

フラット 板座 ウインザーチェア L

前項の続きになりますが、 この時に背板側は座板と同じ木の扱いですか
ら問題はありませんが、今度は座板の板幅を色矢印方向に持ってきま
すと、当然矢印方向に座板は大きく伸縮しますので、背板にとっては前
項に書いた矢印の貫と同じ状態になり、背板の胴付き面にとっては厄
介なことになります。矢印のように左右に貫を入れることになれば同様
です。
要するに框組みでは座板の逃げだけで済んだものが、板組みでは全く逆
の関係になる訳ですから対処しにくくなります。勿論しっかりした座板で構
成しますし構造が変わってきますから、しっかりした座板自体が貫の働き
を兼ねたりできますので、貫を省きやすくなったりどちらかと言えばシンプ
ルな構造にできますが、対処としては制約が多くなったりして少し厄介にな
るように感じます。

ウインザーチェアなどでは基本的に大入れ(部材を差し込む)構造ですか
ら、座板が収縮してもうまく対処できますので、つくづく良く考えられた本当
に素晴らしい構造だと思います。
矢印や矢印の貫などは丸棒の大入れにしてしまえば、先に書いたこ
との対処になりますが、背板などは丸棒では心もとないですからある程度
の幅が欲しいので、板物の大入れは単純なようで綺麗に収めるのは結構
大変です。どちらにしても座板の伸縮が絶えず有りますので、接合部分は
絶えず変動負荷が掛かり続けるようなものですから、良く考えておく必要が
有ります。
単純な逃げとしては、背板や貫はなるべく座板から離して伸縮の影響を少
なくしておくことになりますが、特に背側ではハイバックの椅子ばかり作るわ
けには行きませんので、一概には決め付けられませんがある程度座板を
扱う使う向きを背板と合わせることが優先になることが多くなるでしょう。
 ウインザーチェアとは構造、組み方が違いますが、丸部分の接合は少し
複雑になる傾向に有りますし、座板のホゾ加工自体も角材ではありません
ので手加工部分が多くなるでしょう。また組み立てにおいてもウインザーチ
ェアの脚部は丸ホゾで、その構造上部材を全て差し込んで一気に(仕様に
より例外は有りますが)組み立てますが、図の場合では矢印や矢印部
分に貫を入れるにしても、組み立て方法や手順的にうまく組み付けられない
事も起きてきますので、そうしたところも良く考えて設計して行く必要が有り
ます。
一寸表現が悪くて、言わんとしている事が伝わっているか疑わしい分かりに
くい文章になってしまいましたが、書き直す元気が無いのでこのままUPして
しまいます。御容赦 ペコリ 


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