Challenge 2
<< 前へ 次へ >>
構造について 102 2005.3.9記
座面の掘り込み方法としては色々ありますが、これが結構面倒な作業に
なります。工業的に量産するのであればNCルータなどでの加工ができる
と思いますが、個人や一品物的で数の少ない場合はではそうもいきませ
んので、ある程度電動工具を利用するにしても、手加工の部分が多くな
ります。また掘り込みは曲面になりますので、冶具などが作りにくく再現性
が難しくなり、手加減と頭の中に掘り込み形状をイメージすることが重要
にな
ります。
私の場合は大雑把な掘り込みは反り台の電気鉋で済ませますが、以後
は四方反り台鉋と反り台鉋での手掘りになります。ルーターなども荒掘り
に利用できると思いますが、実際に販売されているかは知りませんが、四
方
反り台の小さい電気鉋が有りますと、こうしたところの加工には重宝す
ると思います。多くの方が望めば集合意識で具現化されて、何処かのメー
カーが現実に販売してくれるかも知
れませんので、そのことを皆で祈りまし
ょう。アーメン・・・南無阿弥陀仏・・・
手鉋でおおよそイメージの形に掘り終わりましたら面を仕上げますが、私
の場合はここからランダムアクションサンダーで仕上げていきます。これに
ついても何処かに書いていますが、話の流れから重複しますが少し書いて
おきます。
本来
の使い方と違うと思いますし、回転軸やスイッチの相当頻繁な入り切
りで関連各部に相当負担が掛かると思いますので、お勧めはしませんが
こんな方法もあることだけ見ておいてください。ただこれがなかなか調子良
く働いてくれて、こうした作業に重宝してしまいますから困ったもんです。
これはディスクペーパーを貼り付けるパットを少し軟らか目ものに変えると
好都合ですが、本体を傾けてディスクペーパー外周部分を使いますと、R
部分がちょうど良い加減に曲面を削り出してくれます。ただ荒い番手では
削れ過ぎに注意が必要なほど研磨力が有りますので、一所で止めたまま
にしないように絶えず移動させながら、押し付け加減とスイッチの入り切り
を相当頻繁に繰り返しながら磨いていきます。少しの慣れは必要ですが、
わりと容易な作業です。
80番程度の荒いペーパーで鉋の削り跡を滑らかにしてしまい、次に150番
240番程度と順次荒いペーパ跡を仕上げて行きます。ランダムアクション
サンダーは独特に削り跡が付きますので、注意して消していきます。最後
はサンドペーパーの240番を軟らかいペーパーブロックに巻いて、木目に
沿って仕上げ磨きをして終了です。
イメージ通りに彫り上がりましたら、要所々の掘り込み深さを測ってメモし
ておけば今後に役立ちます。勿論単純な掘り込み形状でしたら型紙など
を作ることも容易です。
<<
前へ Page top 次へ
>>
|