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構造について 101 2005.3.7記

背面より
イージーロッカー 座背 4o綿ロープ編包み  
フラット 板座  
ウインザーチェア L  

木の座面の一番の利点は何でしょう?やはりイス自体の強度が上がるこ
とと、座面の劣化がないと考えて良いですから、アフターケアをあまり気に
する必要がないですし、丈夫で長持ちするイスになることではないかと思い
ます。
逆に欠点は何でしょう?やはり座面に弾力がありませんので、どん な形に
掘り込んでも座面が硬いことには変わりはないですから、お尻が痛 くなるこ
とと、前項で書きましたように、木の座面の滑りやすいところは、かなり厄
介なことではないかと思いますが、この滑り止めについてはノミや鉋での削
り跡を残した表面処理としての滑り止めと、座面の掘り込み自体も掘り込
み形状に関わらず一つに滑り止めの要素になると思います。
座面の弾力についても柔らかすぎるものは、当たりはソフトですから一見座
り心地が良いと感じる傾向にあると思いますが、一寸したことでお尻や体が
動いてしまいますので、非常に滑りやすい座面と同じように、つい体に力が
入ったりしてある種緊張状態になってしまいますので、腰に負担がかかりや
すいのではないかと思います。
それからいけば硬い木の座面の方が軟らかすぎるものよりは、腰に負担が
かかりにくいと思いますし、全く滑らない座面も居心地が悪くて扱いにくいと
思いますので、ある程度座面の滑りは必要になるでしょう。至極当たり前の
ことですが、どんな事でも丁度良い加減があるということです。こうしたことも
ダイニングチェアとイージーチェアでは使い方や目的が違いますので、それ
ぞれに適した最適な状態が変わってきてしまうはずですし、一言で言ってし
まえば適材適所になるでしょうか。
ただこう書くと座面の軟、硬一つ取っても画一的になってしまいそうですが、
色々な椅子があって良いはずですから、軟らかい椅子であればそれなりの
適した仕様、作りかたがあるはずですし、硬い椅子であればそれに適した仕
様なり作り方があるということですから、柔軟に考えてください。

こうしたこととは別に、木の座面は木としての存在感や雰囲気が有りますの
で、そうした魅力も捨てがたいものがありますし、いやはやイスは色々な要
素が絡み合って複雑怪奇、何とも魅惑的で奥の深い家具ではありませんか、
さあ貴方もイス作りに挑戦しましょう。

お〜とっと、また話が横道にずれ始めてしまいそうなので軌道修正しましょう。
座面の掘り込み形状としては当然色々考えられますが、座面角度や背座の
角度などの仕様が関係してきますし、イス全体から来る相性やバランスが有
ります。また掘り込み形状により掛かる手間の違いも大切な検討要素ですか
ら、適材適所で全体の色々なバランスを考えながら決めていきます。


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