Welcome to   Wood worker kei   home page

    
 

Top
Information
Exhibition
Challenge
Challenge2
Challenge3
Link

 

 Challenge 2                               << 前へ 次へ >>

構造について 103 2005.3.11記

フラット 板座 ウインザーチェア L

関連したことを書いていきますので、どうもしても構造についてから離れ気
味の話になる傾向にありますし、全体の構成を考えながら書いているわけ
ではなく、その時々で何も考えずに思いつくまま気の向くままに、ただつら
つら書いているだけですから、度重なる重複や道草などその辺りは大目に
見ておくんなさいませ。

座板寸法は普通400ミリ角以上になると思いますから、一枚板ではなかな
か材料調達が難しいと思いますので、ある程度の板を何枚か接いで作る
ことになると思います。座板を本体フレームに取り付ける方法にもよります
が、昔の小学校のイスのようにただ並べて打ち付けたり、相欠きにして打
ち付けるだけならまだしも、一枚いたとして扱うのであれば、湿度による木
の動き(伸縮や反り)や、イスとして掛かる捩れや変動負荷が掛かり続けた
りする負荷に対しての耐久性を考えます と、長い耐用年数を考えるのであ
ればイスの場合は想像以上の負担になりますので、芋接ぎでは心もとない
ですから、ビ スケットや雇いざね程度で接いで一枚板にしておきたいところ
です。

掘り込み仕様は色々ですが、仮にしっかりお尻の形に掘り込もうと思います
と、掘り込み深さは最深部で20〜25ミリ程度は必要になりますので、板厚は
最低でも 35〜40ミリ程度は欲しくなりますので、座板としては必然的に結構
厚い板に 成ってしまいます。フラットな座面では木の軟硬に関係なく20〜25
ミリ程度有れば十分でしょう。
当たり前ですがビスケットや雇いざね部分は図のように 掘り込み部分を逃
げなければなりませんので、下方に移動させることになり ますが、雇いざね
自体は少し厚めになりますので、こうしたところではビスケ ットは薄くて座板
自体を多少なりとも薄くできますので向いているでしょう。

座板の裏表についてですが、一般的には他の部材に板を接合する場合は
板の動きの性質上接合面に木表を持ってきますが、イスの場合は基本的に
座る側を木表にしてしまって良いのではないかと思います。この場合の問題
としては座面自体が矢印のように反る傾向にあることですから、矢印部
分がフレーム(座枠)から座板が浮き上がろうとすることになりますが、たとえ
多少浮き気味になったとしてもあまり目だたないところですから、見栄え的に
問題になることはないでしょう。
他のことについては、見た目的にも座面を掘り込む作業やささくれが起き難
いことについても、板の軟硬についても木表は最適です。こうしたところは木
の性質を見ていけば納得できるのではないかと思います。ただこうでなけれ
ばいけないということ何もありませんので、自分なりに柔軟に考える癖を付け
ましょう。


                                             << 前へ Page top 次へ >>