Welcome to   Wood worker kei   home page

    
 

Top
Information
Exhibition
Challenge
Challenge2
Challenge3
Link

 

 Challenge 2                               << 前へ 次へ >>

構造について 100 2005.3.5記

背面より
イージーロッカー 座背 4o綿ロープ編包み  
フラット 板座  
ウインザーチェア L  

ロープやテープなどを編んだイスでは、編む素材のテンションがホゾを挿
す方向にフレーム自体を寄せ合いますので、ある意味補強と捉えることも
できますし、ホゾが抜けてしまうことはありません。勿論部材のたわみや捩
じる力が掛かりますので、ホゾが抜け気味になってくる要素もありますが、
椅子全体を見た時にはそう捉えて良いでしょう。

今まで書いてきたように、部材に掛かる力やホゾ部分に掛かる負担があり
ますし、フレーム自体のゆがみや部材のたわみなどに対しては、面がなく
框部材だけでイス全体としての強度を出しますので、軟材の場合はホゾな
どは通しの復数枚ホゾを多用したりの手間が掛かってきてしまいます。
その点板の座では面としてフレーム自体の補強になりますから、イスの強
度は随分上がることになりますので、二枚ホゾは一枚ホゾにするなどの対
応も出来るように成ります。

前項で少し書きました座面の掘り込みに付いてですが、この掘り込み形状
は軽く窪ませただけのものから、お尻の形の非常に近いものまでさまざま
な仕様で作られています。また木の座は非常に滑りが良いのでその滑りを
多少なりとも防ぐ意味と、ある程度の外観的(デザイン)な要素もあると思い
ますが、ノミや鉋での削り跡を残した状態で仕上げる方法もあります。
これはあくまで私の感じ方考え方ですが、座ることから考えますと座面の滑
りが非常に良い状態ですと、一寸したイスの仕様や体の姿勢、動きなど少
しのことでお尻が動いて(滑って)しまいますので、安定感がなくつい体に力
を入れたり、知らず々のうちに力を入れてしまっていたり、腰に負担がかか
ったりすることが起き易いのではないかと思い ます。

腰を痛めた時などは座ることに対して臆病になっていますし、絶えず腰をか
ばうために必要以上に力が入ってしまうものですが、これはある種の緊張
状態とも言えると思いますが、非常に滑りやすい座面では一種通じるところ
があるのではないかと思います。私の腰を痛めた経験から逆に腰を痛め
ている時は腰が非常に敏感になっていますので、症状、状態は人それぞれ
ですが、自分にとって腰に負担がかかりにくい イスを見つけるには絶好のチ
ャンスですし、どんなイスが腰に負担がかかり にくいかも良く分かると思いま
す。とにかく腰が痛くないイスを探したり、痛く ない姿勢をとれば良い訳です
から体は正直なものです。
 

                                            << 前へ Page top 次へ >>