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構造について 84 2005.2.1記

イージーロッカー 座背 4o綿ロープ編包み スツール 4ミリ綿ロープ編み

縦巻きが巻き終わりますと、座面は目飛ばしして巻いていますので面とは
言えませんが、またまた当たり前過ぎてごめんなさいですが、下敷きを単
純に湾曲させたように単純な二次元曲面になります。
次に横編みを編んでいくことになりますが、前後の座枠は左の図のように
湾曲させていますので、横編みロープは点線のように座枠の湾曲に沿
わせて編んでいくことになります。当然加重に対して座面強度(硬さ)を上
げるためには、なるべくテンションをかけて編んでいくことになりますので、
編み初めと終わりは縦巻きが前後の座枠に巻いて有りますから、ある程
度横編みロープを抑えますので、湾曲に沿って編み上がりますが、中ほど
においては縦巻きの押さえがそれ程利きませんので、なるべく最短を通ろ
うとしますので、縦巻きは点線のように盛り上がってくることになります。

当然縦巻きだけの時には矢印部分は接触していましても、横編みを編
んでいくことである程度縦巻きが浮いてくることになってしまいます。
座ることにおいて不都合が出るわけではありませんが、見栄え的にあまり
良いものではありませんので、なるべく縦巻きが浮かないようにしておきた
いところです。
まず単純に思い付くことが、縦巻きはなるべくテンションをかけて巻いてお
き、横編みにより縦巻きが浮きにくくしておくことと、横編みはなるべくテンシ
ョンをかけずに編んで、縦編みが浮きにくくすることですが、これは先に書
いていることと相反したことになってしまいます。

カナコ編みの縦巻きは目飛ばしして先に巻きますように、どちらかと言えば
編み面の形を整えるもので、加重自体は横編み主体でしっかり受け止める
編み方だと解釈していますが、縦巻きは初めにあまり強くテンションをかけ
て巻いてしまいますと、横編みを編み進めていくことで段々縦巻きの張りが
きくつくなり、横ロープの編み込みが非常に大変になってしまいます。

座れば座面は沈みますので、ある程度の縦巻きの浮き上がりは座面強度
を考えれば必然のものですし、実際には縦巻きは自分なりにある程度加減
して巻き、横編みの初めの1〜2列は緩めに編み、後は様子を見ながらなる
べくテンションをかけて編み、最後の1〜2列はしっかりテンションをかけて編
みます。
この編む感覚はあくまで右の写真の一番単純な二次元曲面のスツールの
場合においての話ですから、右の写真のイスのように側座枠にも湾曲が付
いてきたり、背座連続編みなどの場合にはまた別の要素が入ってきますの
で、基本的なことだけ押さえて後はケースバイケースで、自分なりにうまく編
めるように工夫してみてください。また話が横道にそれてきてしまいましたぁ〜


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