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Challenge 2
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構造について 83 2005.1.30記
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シミュレーションで何か閃いてきましたでしょうか、とにかく左の写真のイス
での編み込みにおいて、このフレーム仕様で綿ロープを編み込む場合に
は、綿ロープはある程度の柔らかさが有りますので、なるべく詰めて編ん
でおくことが、色々な不都合が出難いようにする一番の対処法でしょう。
逆に見て行けばまだまだ改良すべき点が多々あるということになりますが、
それはさておきカナコ編みの場合について話を後少し続けますが、右の写
真は綿ロープのカナコ編みしたスツールです。
見ての通り前後の座枠は湾曲を付け、左右の座枠はストレートです。この
スツールは前後の座枠だけに湾曲を付けていますので、フレーム形状から
いけば理屈的には、この座面は二次元曲面を編み出すものになります。
このスツールを簡易に図で表わせば左が正面から見たところ、右が前後の
座枠を矢印の断面で表わしたところとします。茶色の丸、線は前後の座枠
に巻くいわゆる縦巻き(縦編み)を表していますが、具体的な編み方につい
てはChallengeにゆずるとして、編み込みは初めに縦巻きを2−2−2と目飛
ばしして前後の座枠に巻いていきますが、当然ロープは右の図のように前
後の座枠に真直ぐ収まる事になります。逆に見ていけば前後の座枠は、一
直線上になるような位置関係にしておく必要がある事になります。
あまりにも当たり前のことを書いていますが、これはカナコ編みをする上で
見栄え良く編み上げるためには非常に大切なことですから、あえてくどく書い
ていますが、前にも何処かで書いていますように、青矢印部分の座枠とロー
プが接していませんと、横編みが浮いた状態になってしまいますので、この
部分に隙間が出来てしまい、見栄えの悪い編み上がりになってしまいます。
この部分の横編みの初めと終わり部分は、ある程度の隙間は仕方のないこ
ともありますが、少なくとも隙間を最小限に抑えるには、縦巻きのロープと前
後の座枠がなるべく接するような状態にしておく必要があります。
この図のような座面角度のない単純なスツールでは前後の座枠は自然に一
直線上になってしまいますので、あえて考える必要はありませんが、左の写
真のイスのように巻き枠に角度が付いたり、テーパーや湾曲が付いたりして
きますと、これが結構厄介なことになってきますので、どんな場合でも縦巻き
は特にロープと巻き枠が接するように、構造、部材形状、位置関係を良く考
えておく必要があります。
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