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構造について 77 2004.12.27記

背面より
イージーロッカー 座背 4o綿ロープ編包み  
 
 

上の写真のイスは両側座枠に脚を挿し込んでいますし、二段目の写真の
イスは背座連続した編み包みになっていますが、背側の両脚(柱)の編み
込み 部分にはアームが片持ち式で挿し込んであります。
編み方の方法いかんに関わらず、編み込みは四方の編み枠に隙間なく編
んで埋め尽くさなければ編み面は仕上がりませんので、上の写真の両イス
のように四方の編み枠に他の部材が組み込まれる場合には、何らかの方
法で他の部材を組み込む部分に編み込める状態を作っておかなければい
けませんので、その部分にバイパスを設けてロープを逃がしてやることに
なります。
とにかくロープをバイパスさせることができれば面は編み上がりますので、
その方法自体は色々考えられますから、フレーム仕様に合わせて自分なり
に工夫してみてください。

一つの例として写真を三段目四段目に二枚上げておきますが、これは上の
写真のイスとほぼ同じようなフレーム構造のイスですが、見ての通りペーパ
ーコ ードで座を編んだイスになります。三段目の写真は編み上がった前脚
のバイパ ス部分で、四段目の写真は編みかけの同じ前脚バイパス部分を
上から見たところになります。
至って単純なもので、挿し込んだ脚の内側にペーパーコードをバイパスさせ
る通しの溝を掘り込んだだけのものです。編み上がりの見栄えを考えれば
溝はなるべくロープが通るぎりぎりの寸法にしますので、ペーパーコードなど
では結構狭い溝に成りますので、思いのほか溝加工は神経を使いますが、
幸いペーパーコードのこの編み方では座枠の板厚を薄くしますので、トリマ
の細いストレートビットで両面から掘れば割りと簡単に綺麗に仕上がります。
逆に座枠の板厚が薄いということは、脚との接合において強度を出しにくい
といえますが、上の写真のほぼ同じようなフレーム構造のイスではカナコ編
みですから、座枠の幅(上下方向)を広くすることができますので、脚との接
合においては強度を出しやすいことになりますが、バイパスの狭い溝の掘り
通しでは深くなりますので加工方法が面倒なことになります。
同じような形状のイスを作る場合に、編むロープや編み方が変わればフレー
ム仕様や接合仕様が変わりますし、バイパスの構造や加工方法も変わって
きてしまいますから、あちらを立てればこちらが立たずではないですが、なか
なか事は一様には進みませんので、色々な場合や意味においてケースバイ
ケースで自分なりに最適な方法を工夫してください。


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