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Challenge 2
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構造について 76 2004.12.25記
背側の編み込みに付随する構造的なことについては、これ以上詳しく書き
ませんが、背板側は普通にいけば下の写真の前枠と側枠の関係、即ち二
段目の図と同じような状態になりますので、とにかく編み込みでは上図のよ
うな状態にする必要があることさえ心得ておけば、後は状況に応じて自分
なりに工夫して対処していけば
良いでしょう。
それと背側の編み方についてですが、上のイスのような編み方は背側に
は不向きではないかと思います。実際にこうした編み方を背側にも用いた
イスも見かけますし、いけないこともないのですが、編み上がりの形状を考
えますと、段差を付けない巻き枠仕様では編み面は凹状になってしまいま
すので、背側でも上の写真のイスの座面のように、前後左右の巻き枠は段
差を付けたくなりますが、巻き枠を含めて外観的な収まりをまとめにくくなり
ますし、背側では両編み面を見栄え良く編む必要が有りますので、これが
結構厄介です。またペーパーコードは継ぎ足しながら編んでいきますから、
継ぎ足し部分が見えてしまいますと見栄え的に芳しくないですから、継ぎ足
し部分をなるべく見えないようにする方法を工夫していく必要が有りますの
で、これはなかなか大変です。
一方カナコ編みでは編み方の性質上滑らかな面に編み上がりますし、巻
き枠部分に当たる四方に湾曲を付けたりしていけば、二次元曲面三次元
曲面を編み出すことも容易です。また袋編
みでも両面それぞれ編んでいき
ますので、手間はかかりますが容易に両表に仕上がりますし、ロープの継
ぎ足し部分についても、継ぎ足し部分が全く分からないように編み上げるこ
とが簡単にできますので、背側を編む場合は色々な要素を考え合わせます
と、カナコ編みが向いていることは確かでしょう。
ただこれは暗示をかけているつもりはありませんので、変な先入観として捉
えないで、上の写真の編み方でもフレーム形状や構造を工夫していけば、
背にも十分取り入れることはできるのではないかと思いますので、ニュート
ラルな状態で考えてみてください。またそれなりにおもしろいイスに仕上がる
可能性も十分あるでしょう。
Challenge のイスについてや、Challenge 3 の「イージーロッカーの製作過
程」を合わせて参照していただければと思います。
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