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 Challenge 2                               
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構造について 78 2004.12.29記 
編み込みのバイパス穴は、編み上がりではバイパス穴の片面は編み込 
みで隠れてしまいますが、当然残りの片側は見えた状態になりますので、 
バイパス穴の内面仕上がりは綺麗な状態に仕上がるような、加工なり加 
工方法を取っておく必要があります。 
 
例えばですが角ノミでバイパス穴の加工しっぱなしなどでは、内面が荒れ 
てしまっていますのでいただけませんし、面ロープで編むような場合には 
ロープの通りが悪くなりますので、薄ノミやヤスリなどで内面を綺麗に仕 
上げておく必要があります。ただこれはたとえ的な例ですから、実際には 
こうしたところで扱える細い角ノミはあまり出回ってはいませんし、持って 
いる方も少ないと思いますので、トリマなどでの加工が最適かと思います 
が、ただこれも上二つの写真のイスのように、バイパス穴が深い傾向に 
あるものは、構造も含めて一考を要するところです。 
 
上二つの写真のイスは、座枠内側にバイパスの穴を作るように当て板を 
ビスで留めた構造になっていますが、下の写真のイージーロッカーについ 
ては製作過程として Challenge 3 に載せて有りますので、バイパス部分の 
構造、加工、編み込みについて参照していただければと思います。また下 
二枚の写真についても、同じく Challenge 3 の「ペーパーコードを編んだイ 
スの製作過程」の終わり近くに載せて、関連した同様のことが多少書いて 
有りますので、合わせて参考にして
いただければと思います。 
話は少し戻りますが、写真は四枚ともクリックで少し大きくなりま
すので、 
その拡大写真を良く見ていただけば分かると思いますが、先に書
きました 
編み込みにおける巻き枠に対して、即ち図のようなことに関しての
ロープ 
の収まり方が分かると思いますが、ペーパーコードはある程度の R面の 
付いた段差のある面取りになりますので、加工的には少し面倒になり 
ます。綿ロープは軟らかく馴染んでくれますので、結構太い径のロープで 
も
小さめな糸面でもうまく収まりますので、加工的には随分楽になります。 
また面取りの違いにおいて、大き目の R 面と小さ目の糸面ではロープの 
違
いもさることながら、イス全体の雰囲気、印象も随分変わってくることに 
なり
ます。 
 
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