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構造について 58 2004.11.17記

フラット 板座  
背面より  
背面より  

またまた道草をしてしまいましたので話を戻しまして、後脚間の幅を絞るこ
とについて少し考えて見ますと、上の写真のように木の座面ではなんら制
約はありませんので、わりと自由に前後の脚幅間寸法を好みどおりに変え
ることは出来ます。製作的な事においても前に書きましたように、木の座板
を載せる場合は座枠自体も角度を付けない構造に出来ますから、前後の
脚間の寸法比がどのように変わっても容易に対処できます。勿論外観的な
バランスや実用性を考えればとっぴな寸法比にするのはどうかと思います
ので、ある程度の範囲内収めることになるでしょう。

下二つの写真のイスやテープを編んだイスなどでは、少し様子が変わって
くることになりますが、木の座板を載せる場合との一番の違いは、当たり前
ですがロープにしろテープにしろ編むイスの座枠は四本の脚自体に直接接
合して、編むためフレームを構成してやらなければいけないことになります。
当然前後の脚間の寸法差が大きくなれば、前後を結ぶ左右の座枠のホゾ
角度も大きくなりますので、製作的には厄介になります。

また編むことを考えて見ますが、詳しいことについては Challengeに書いて
いますし、Challenge 3 のイスの製作過程でも書いていますので、そちらを
参照していただくこととして、極大雑把なことで見ていきますが、ロープにし
ろテープにしろ編むということは 縦と横で構成しますので、基本的には四角
(正方形、長方形)の面を埋め尽 くすものですから、前後の脚間の寸法差
で出来た左右の三角部分はそのままでは編むことが出来ませんから、何ら
かの方法で編むなりして埋めておく必要が有りますの で、この部分が大きく
なればなるほど厄介になります。

テープを編んだイスを考えてみると一番分かりやすいと思いますが、テー
プは幅が有りますので、テープ自体の幅が決まってしまえば、当然座枠は
その倍数の寸法(多少の余裕は見ますが)にしておかなければ、見栄えよ
く収まらなくなってしまいますので、縦横の座枠共に段階的な寸法になって
しまいます。当然後脚を絞る場合はテープの幅寸法分(左右有りますので
2本分)づつ飛び飛びで絞る ことになりますので、ある程度制約がでてきま
す。当然テープの幅が広いも のを使うほど一本分の寸法が大きく跳びます
ので、寸法を決めにくくなるのは言うまでもないでしょう。

またテープの場合は幅がある関係で、左右に渡すテープは左右の座枠に
角度が付いていますと、左右の座枠の垂直部分(両外)のテープには角度
が付いてしまい(垂直に降ろしたいところですが)うまく張りにくくなりますの
で、幅のあるテープでは基本的には前後の脚間の寸法は同じにして、フレ
ームは四角(正方形、長方形)おくほうが無難です。


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