Challenge 2
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構造について 57 2004.11.15記
少しだけ貫の例を挙げましたが、貫自体はイスの強度を上げるための補
強で、イス自体(全体)の構造に付随するものですから、貫だけを取り出し
て考えることは出来ませんので、自分の考えるイスに対して効果を発揮し
てくれる貫を自分なりに工夫してみてください。
勿論これに限らず今まで書いてきたことからも判ると思いますが、イスは
色々な要素が微妙に関連し有っていますので、ここでは説明の都合上なる
べく単純化して話しを進めるために、色々な要素から一面だけを取り出し
て書いていますが、一つのイスとしては一面だけを単純に考えて行くわけ
には行きませんので、そうした色々な関係を良く理解して、絶えず関連した
ことを考え合わせながら総合的に考える癖を付けてください。
またこれも前に書いていることとダブりますが、イスは人体の個人的な異差
は別にして、ある程度人体形状からくる快適な座り心地と感じる必然的な背
座の理想曲面的なものが考えられるはずですが、快適さから言えばそうした
背座の仕様のイスで体を受け止めることができれば、座ることに関しては快
適なはずです。勿論目的によってどんな座り方をするかの違いが有りますの
で、ダイニングチェア的なイスと安楽性の高いイージーチェア的なイスでは、
背座の仕様が変わってくるのは当然ですが、それぞれの種類のイスで背座
に理想曲面的な仕様が出ていれば、体に接触する部分以外はどんな仕
になっていても、なんら座り心地に変わりはないことになりますから、例えば
目隠しをして座れば、体に接触する部分以外はどんな仕様になっていも、イ
スの違いは感じられないはずです。
こう考えていきますとイスの追求は背座
の理想曲面的なもの追求になります
し、ある程度自分なりに背座の理想曲
面的(自分なりにと書いていますが、
誰が追求してもほぼ同じようなところに
行き着くはずですが)なものが分かっ
てきますと、後はどんな椅子を作っても
その仕様における背座の理想曲面的
なものは変わりませんので、後はその
仕様をどんな構造、素材で実現するか
の、デザイン的な追求が主になってく
るのではないかと思います。
勿論色々な座り心地の椅子があって良いのは
当然ですが、大筋としては多
くの方が快適な座り心地を追求しているのでは
ないかと思います。また快適
と言いましても使い勝手やその他色々な要素が
有りますので上に書きました
ように、こうしたことも一つだけ取り出して決め付
けられないことは言うまでも
ないことです。
同じ性能であればデザインが決め手になるように、同じイスの座り心地であ
れば素材、色など色々な要素を含めてのデザインで選ぶことになると思いま
すが、外観、見た目はどんなものでも非常に大切で一番重要といって良いほ
どの要素だと思いますから、デザインがいかに大切か分かるのではないかと
思います。ただこのデザインという言葉も人それぞれ捉え方があリますが、た
だ形の追求だけという単純なものではなく、色々なものを含めた広義の意味
でのデザインです。
ああっ〜また話が横道に〜しかし文章にすると思っていることとニュアンスが
微妙に違ってしまい、これでは思っていることが伝わらないな〜イスを作るよ
りはるかに難しい〜
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