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Challenge 2
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構造について 38 2004.10.8記
背あたりを良くするためには当然背板を湾曲させることになりますが、
例
えば一枚の背板(横タイプ)でイスを作ることを考えますと、上の左図赤点
線をランバーサポート辺りとしますと、その右図のように背板の位置を少し
上げた場合を比べて見ますと、ランバーサポートはウエストライン辺りです
から一番細い部分になりますので、快適なフィット感を得るためには湾曲と
しては一番大きくなり、肩に近付くにしたがって湾曲は小さくしていくことに
なります。
これは一枚の背板で見るとこうなりますが、背板数を増やしたラダーバック
にしますと、ランバーサポート辺りから上に行くに従って順次湾曲を小さくし
ていけば、仮想的に三次元曲面に近付いていくことになります。
ただこう書いていくことをフムフムと納得してはいけませんが、これは後脚
間は平行であることを前提にして良く考えると、現実的には緑矢印の湾曲
寸法が変わりますから、背の傾斜角度が上に行くほど段々浅くなって しま
いますので、後脚の傾斜仕様も含めて考えていく必要がありますし、こ れ
は階段状に変化してしまいますので、背板の角度も順次変えて背板が滑ら
かに連続的に当たるようにしていく必要 がありますから、即ち後脚の傾斜
は青点
線のように湾曲させることになります。また両後脚を正面から見て
逆ハの字にしていく方法もありますが、これは円錐の一部分を切り出した形
になりますが、こうした仕様のイスを見かけることもあると思います。
当然背板と後足の接合部分には角度が付いてきますし、背板の長さも変化
していくことになりますから、平ホゾで胴付タイプの接合は設計製作共に非
常に面倒で厄介になりますので、こうした部分は大入れで考えていくほうが
良いでしょう。
こうしたラダーバックタイプで背板の湾曲を変える方法は、もう少し詳しく見
ていきますと、これだけではうまく収まりませんので、書き足りないこともある
のですがこの程度にしておきます。
いずれにしても結構面倒なことになりますので、こうした方法もあるという程
度で見ておいて頂けば良いと思いますし、こうしたタイプではウインザーチェ
アのスピンドルタイプの背で、スピンドルを扇形に挿した仕様にすればわりと
容易に出来ますし、こうしたタイプも実際に見かけることがあると思います。
背板は同じ仕様にして並べる事でさほど支障ないのであればそれに越した
ことはないですから、実際にはこうし
たイスの仕様が多いことになります。
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