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構造について 25 2004.9.8記

イスのSHが決まりましたら次は座面の奥行きを考えていきますが、イス
の場合はどんな数値でも単独では決められないことが殆どですが、例え
ばSHや奥行きが同じでも座面の対地角度や背座の角度が変われば体
重のかかり具合や姿勢が変わりますから、快適だと感じる数値に影響し
てきますし、その数値が比例的に対処できないことも出てきますので、ぽ
んぽんと単純に決めていくことはできません。
まずは現にある色々なイスの寸法や角度を採寸して実際に座ってみて、
そうした数値との関係を体感してみることを事をお勧めします。また椅子
はかなり座り心地の評価に個人差が出るものだと思いますので、色々な
イスや一般的に評価の高いと言われているイスや自分の惹かれるイスな
どに座る機会がありましたら、是非座って体感してみてください。これほど
勉強になることはありませんし、さまざまな素晴らしい発見、閃きがあると
思います。

SHや座面の奥行きを考えていく場合には、イスで一般的に言われている
膝の裏側部分が、図で行けば丸部分の座面につかえたりしないように、
高さ方向と奥行き方向に有る程度の余裕ができるようにしておかないと、
物理的に快適さが損なわれてしまいますが、これも背の仕様(背座の角度
や形状、座との位置関係)によりお尻に位置が変わりますし、当然SHも関
係してきますので前項で書きましたテーブルとの差寸から単純に割り出し
たSHでは不都合がでてくることも考えられますので、単純に単独で考える
わけにはいきません。
少し話が戻りますが、SHをテーブルとの差寸でなく椅子単独で考えた場合
において、当然普通のイスと背の無いスツールでは座る姿勢が変わります
が、少し理屈っぽい事を書きますと、背もたれに体を預ければ自然にお尻
の位置は前に行く傾向がありますし、当然背もたれの角度が点線のよう
に大きくなればなるほどその傾向は大きくなります。また座面に点線のよ
うに対地角度が付いてきますと、自然にお尻の位置は後へ行こうとしますし、
当然対地角度が大きくなればなるほどその傾向は大きくなりますし、当たり
前ですが上半身は後傾しますので、背もたれに対しての体重のかかり方も
大きくなります。
 

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