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加工(製作)について 23 2004.7.4記

表裏から締め付け  
T字締め付け  

これはChallengeの「冶具について」でも書いたことで重複しますが再度書
きますと、横長のキャビネットなどの長い部分の締め付けにおいては、単
純に締め付ければ非常に長いクランプが必要になりますし、前項で書きま
したように片締めでのクランプシャフトのたわみ(反り)が大きくなりますの
で、どうしても強力に締め付けにくくなります。長い部分を締め付けると言
うことは、それだけ大きい家具の組み立てになるはずですから、締結力も
それだけ大きいものが必要になりますので、結構厄介な部分です。
またクランプ自体の使用頻度を考えても、短いものに比べれば随分少ない
でしょうし、クランプ自体もかなり重いものになりますし、当然価格も高いも
のになってしまいますので、こうした部分も頭の痛いところです。
私の場合、写真のクランプは一番長いもので、2メートルのものが有ります
が、締め付けでクランプシャフトのたわみ(反り)が大きくなりますので、途
中のたわみを押さえるためのつっかい棒の働きをするアタッチメントが有り
ますから、かなり強力に締め付けはできますが、いかんせん一本の重量が
5キロ強有りますのでなかなか大変です。

簡易には短い二本のクランプなりハタガネの締め付け部分で引っ掛けて
締める方法もありますが、少し強く締め付けにくくなる傾向にあるでしょう。               
またこうした方法では一人では作業性が悪いので、補助が一人欲しくなり
ます。勿論クランプ締めでは当て板や平行に締める必要が有りますので、
クランプの傾きや締め付け部分の深さなどの微調整を考えると、全般こう
した傾向にあります。

下の写真は長い部分の締め付けで、長いクランプを使わないで締め付け
たり、Tの字に接合する場合の締め付け方法の一つの例ですが、写真は
横長キャビネットの下框部分の前後の締め付けですが、後ろ側は長いク
ランプで締めていますが、前側は短いクランプで締めているところになりま
す。横框(ホゾ側)の上下に板を当てFクランプで締め付け、その上下に締
め付けた当て板とホゾ穴側の縦框を短いクランプ二本で締め付けます。
こうすることでこの締め付け部分を単独で締め付けることができますので、
長いクランプのたわみを気にすることなく、どんな長い部材でも短いクラン
プで、強力に締める付けることができます。
当然ですが当て板で部材を傷付けないように当てる面を滑らかに仕上げ
ておくことと、当て板がずれないようにFクランプでしっかり締め付けておき
ます。またFクランプでの締め付けで部材に押し傷が付かないように、当て
る面は面取りしておき、摩擦抵抗を増やすために可能な限り接触面積を広
く取ります。


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