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加工(製作)について 22 2004.7.2記

前後組み立てクランプ締め  
表裏から締め付け  

通しホゾでは余分な接着材は押し出されてしまいますので、押し出された
接着剤は垂れて他の部分に付く可能性が有りますので、不都合が出そう
であれば拭きとっておきます。また他の部分に付着してしまった場合は直
にしっかり拭きとっておきませんと、乾燥後に削り取ってもしみこんでいて
塗装仕上げでムラになる可能性が有りますので、注意が必要です。この
辺りは通しホゾでは一寸神経を使う部分です。

部材が設計通りに仕上がっていても、組み立てでは理屈通りにいかない
ことが結構あるのではないかと思いますが、直角の狂いや捻れなどが起
きてきますので、スコヤでの直角確認、フレーム部分(四角部分)の対角
確認やがたつきなどを確認して固着しないうちに修正しておきます。
特にキャビネット類では捩れに注意しませんと、引き出しや扉の仕立てや
建て付けに影響して厄介なことになります。

組み立てではクランプの掛け方一つでも色々影響が出てきますが、これ
はよく言われるように、ハタガネでもクランプでも締め付けることでシャフト
部分が反ってしまうことから片締めになってしまいます。これは超当たり前
ですが図で書けば下の図のようになり、それにつられて締め付け部材も
反ってしまうことになりますので、こうした場合は下の写真のようにそれを
打ち消すように両面からクランプしてやることになります。特にハタガネは
華奢ですから特にこの傾向が大きいので、大きいものの組み立てではや
はりクランプが必要になってくるでしょう。

逆に考えれば修正でそうした力を掛けたければ、片締めしてやればよい
ことになりますので、クランプする位置や向きを良く考えます。
写真のクランプは片締めになりにくいといわれているものですが、これは
下の図のように予めクランプ部分の先端が少し狭めてあり、締め付けた
時にクランプ部分が平行に成るようにしてあるようです。(どんなクランプ
でも多かれ少なかれ基本的にはこうした仕様になっていると思いますが)
ただ当然これも 予定(設定)した締め付け強さ辺りまでですから、その範
囲以内であれば 結構重宝するものですが、それ以上締め付ければ上の
図の状態になっ てしまいますので、やはり両面からクランプしてやること
になります。


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