| |
Challenge 2
<< 前へ 次へ >>
加工(製作)について 21 2004.6.30記
|
|
|
|
道具についてはこのくらいにして、作業の流れの組み立ての話を続けて
行きますが、組み立て前には良く頭の中でよく手順をシミュレーションして
手際よく進むように準備しておきます。
例えば通しホゾの組み立てでは、予め必要な仕様の楔を少し多めに用意
しておかなければなりませんし、余分な接着剤を拭き取るものも用意して
おかなければいけないなど、組み立てはとにかく接着剤を使いますので手
早く進めるのが基本ですから、忘れ物の無いようにします。
またハタガネやクランプなどでの締め付けにおいては、部材に傷を付けな
いように当て板も必要になりますので、こうしたものは予め端材などで作っ
ておきます。当たり前ですがクランプ類は基本的に平行に締め付けるもの
ですから、イスなどでは角度や曲線が付いてくることが多くなりますので、
当て板などもそれに合わせたものを予め用意しておきませんと組み立て始
めてからアタフタすることになります。
ハタガネは軽いので重宝しますが、締め付け部分の奥行きが浅いですし
締め付ける力も弱いですから、どちらかと言えば小物向きだと思いますの
で、なるべく締め付け部分の大きい(広い)クランプを使うようにしたいとこ
ろです。
接着剤は特別なことがない限り、極々一般的な木工ボンドで事足りると思
いますが、使う部位などにより適宜水で粘度調節なども工夫してみてくださ
い。木工用の仕上げオイルなどは、随分無公害的なものが普及してきてい
ると思いますが、これからは接着剤についてもそうしたことに目を向けるよ
うにしていきたいものです。
接着剤の塗布については、ホゾ穴などではへらのようなものが扱いやすい
と思いますが、150ミリのステンレスミニスケールは適度なしなりが有って
手ごろで扱いやすいと思いますので、一度お試しあれ!それ以外は色々な
形の筆を使いますが、これも自分なりに扱いやすいものを見つければ良い
でしょう。
ホゾの凹凸では基本的に凹側に塗布しますが、ホゾのところで書きました
ように、止めホゾや接合部分が密封状態になる場合は、接着剤の逃げを
見なければいけませんので、塗布量に注意します。またホゾの胴付き面は
接着剤の塗布をどうするか意見の分かれるところだと思いますが、自分な
りに考えて決めていけば良いでしょう。ちなみに私の場合は塗布しますが、
この場合に胴付き面は木口になりますので、非常に接着剤の吸い込みが
良いですから、例えば写真のイスの組み立ては前後を組み立てているとこ
ろですが、前後を結ぶ部材の胴突き面全てに塗布してからホゾ穴に順次差
し込んでいきますと、木口に吸い込まれて乾燥してしまう部分も出てきます
ので、初めに差し込む片側だけ塗布し差し込んでから、反対側を一度に塗
布して前後を組み付けます。このイス程度ではそれ程でもありませんが、部
材数の多いものになりますと、木口に塗布する場合はそうした工夫も必要
になってきます。
<<
前へ Page top 次へ
>>
|