Challenge 2
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加工(製作)について 20 2004.6.28記
鉋のところでも書きましたように、本当に良く切れるノミでの加工はどんな
感覚なのかは、なかなか体験できない方が多いのではないかと思います
が、本などで簡単にさらりと「こうした部分はノミでこう加工します」などと書
いてあり、実際に試して見るとなかなかうまくいかないことを経験した方も
あるのではないかと思いますが、例えばホゾの胴突き部分を綺麗に組み
上げるためにすき取る作業一つとって考えて見ますと、このChallengeでも
何度もこのことを書いていますが、これなどもノミがある程度切れないこと
にはうした作業はうまく行きません。
こうしたことは色々なところで結構あるのではないかと思いますが、特にこ
うした切れ味の影響はノミではよくあることですし、切れ味が悪ければ余分
な力が入りますので、益々うまくいかなくなってしまいますし、怪我にもつな
がってしまいます。逆にノミの切れ味は木口を削ってみますと、扱いに多少
のコツはありますが、切れ味が悪ければ繊維が潰れて綺麗に仕上がりま
せんので、スパッと切れた仕上がりになる程度の切れ味は欲しいところに
なりますので、ある程度の目安になるのではないかと思います。
組み手や色々な角度の付いた加工などでは、冶具を工夫することで更に
応用範囲が広がりますし精度の良い加工が出来ますので、自分なりに色
々考えてみてください。
とにかく先に書きましたように、ノミは色々なところで活躍してくれる非常に
重宝するなくてはならない道具ですから、質の高いものを手に入れれば家
具の仕上がりが違ってきますし怪我もしにくくなりますので、一寸奮発して
そこそこのものを使ってしまいましょう。
鋸についてもさまざまなタイプのものがありますが、今時はどんなタイプに
しろ替え刃式で十分ではないかと思います。タイプとしては小ぶりの両刃鋸
と目のなるべく細かい胴付き鋸タイプのものがあれば十分でしょう。
丸ノコは随分普及していると思いますが、テーブルが有るにしろ無いにしろ
チップソーでの加工は切断面が滑らかですから、手鋸の出番はあまりなく
なっているでしょう。
特に組み立て作業では通しホゾを切り落としたり、その他接着剤が鋸刃に
ついてしまうような使いかたも出てきますので、こうした部分には替え刃式
鋸が最適です。
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