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加工(製作)について 18  2004.6.24記 
    板を削る場合についてですが、自動鉋盤などで削っただけのものでしたら 
ナイフマークを取るだけですから、順目で平行移動させて削っていくだけ 
でまず十分だと思いますが、テーブルトップやキャビネットの天板など板接 
ぎした場合などでは、平面に多少の狂いが出てきますので、修整する必要 
が出てきます。まずは板の状態を確認することになりますが、当然鉋の下 
端状態の確認で書いた通りになります。上の図の矢印のようにスケールを 
当てて、縦横斜めそれぞれで平行移動させながら光にすかして確認判断 
します。 
一番高いところを削っては確認し、削っては確認しの繰り返しで平面に近 
づけていきますが、削る手順としては初めに緑矢印の横削り(ズリ)、次ぎ 
に青矢印の斜め削り、最後に黄矢印の縦(順目)削りと進めていきますが、 
緑矢印の横ズリはむしりとる感じで特に面が荒れやすいので、非常に狂い 
が大きい場合は修正が速くできますので必要になりますが、そうでなけれ 
ば青矢印の斜め削りから始めたほうが良いでしょう。勿論斜めと言っても 
横ズリに近い場合から順目近くまで、色々な角度の斜めが有りますので状 
況、状態により部分的に角度を変えたりと臨機応変に対処します。超当た 
り前ですが、順目側からの斜
め削りになります。おおよそ平面が出ました 
ら、縦(順目)削りで斜め削りの 痕を消し、最後に綺麗に仕上げ鉋をかけ 
て
終了です。もうこれはこうした講釈よりも実際に削って見れば良く分かり 
ますし、誰がやってもこうなってしまうでしょう。 
次ぎにノミについてですが、これは扱う素材の違い、作るものにより随分扱 
い、使い方が変わってきますし、適したノミも変わってくると思いますので、 
自分なりに適した対処をしていく以外に無いでしょう。これも例えばですが、 
私の場合はベニマツを扱っていますが、この素材を使って私の作り方では 
ノミを叩いて使うことは非常に稀ですから、ノミの冠は仕込んでいないという 
真に不届き千万なやつ状態なのであります。 
鉋は今時なくても結構何とかなるものですが、ノミはホゾや組み接ぎなど 
で家具を作るとなると鉋のようにはいかなくて、なくてはならない道具です。 
なかなか代替できる都合の良い道具がありませんし、ノミがなければ何と 
もなりません。 
ホゾ、ホゾ穴掘りやその他色々な部分の修正、調整、面取り、楔やツマミ 
作り、飾り彫りや切り出し、カッター、鉋の代用にもなりますので、非常に 
応用範囲が広く作業の中心と言って良いくらいの道具です。 
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