Challenge 2
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加工(製作)について 17 2004.6.22記
平小鉋でも既にある反り台鉋でも、自分に必要なアールの型紙やテンプ
レートを作り、鉋の木端に上の図の赤点線のように罫書き、後は落とすだ
けです。とにかく非常に簡単なことですから、是非自分にピッタリの反り台
鉋を仕立ててみましょう。ただ木が硬いので一寸大変なところはあります
が、なるべく滑らかなアールになるように仕上げますが、カット&トライで進
めていけば良いでしょう。
私の場合は横切り盤でざっぱに切り落とし、後は先に写真を挙げた横ズ
リベルトサンダーの削りっぱなしの状態で終わりと言う、何ともいい加減な
ものです。
難しいことは分かりませんので、下端調整と鉋についてはこれくらいにして
おきますが、とにかく調整して削って見れば直ぐ結果が出ますので、自分
なりの下端調整を見つけてください。二枚刃の逆目を留めるための裏金に
ついても0.3〜0.5ミリ程度を目安に、削る材料や色々な条件で裏金の利き
具合が換わりますので、削り方も含めてですが削って様子を見ながら出し
入れしてください。
木口削りについてですが、逆目は起きませんので基本的に裏金を下げて
一枚刃状態で削りますが、繊維を断ち切るために引きが重いですし、刃に
負担がかかりますので欲張って一度に厚く削ろうとせずに、少しずつ削って
ください。また良く切れる刃でないと繊維が潰れて削り肌が綺麗に仕上がり
ませんので、自分で砥いだ刃にしろ替え刃式の刃にしろ、木口は良く切れ
る刃の状態で削ります。
二段目の図は木口を削っているところを表わしていますが、白丸の削り終
わり部分は樹種、木取りの関係や刃の切れ味、削る厚さも関係してきます
が、バリが出やすいですから特に注意が必要ですが、少し面取りしておい
たり鉋を部材に対して真直ぐにして引かずに、少し傾けて引いたり逆向き
に削
るなどして対処します。とにかく欲張らずに少しずつ削るのが一番です。
どうしても綺麗に仕上がらなければ、サンダーやサンドペーパーで仕上げ
て一丁上がりです。
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