Challenge 2
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加工(製作)について 1 2004.5.21記
ホゾについての基本的なものはある程度書きましたので、後はケースバ
イケースで自分なりに考え工夫していけば対処できるでしょう。
次ぎにホゾについての中でホゾの加工については少し書いてしまいました
が、実際の加工(製作)についてのおおよその流れとそれに関することを
少し書
いていくことにします。これについては Challenge3 の各製作過程と
ある程度重複した事を書くことになると思いますが、合わせて参照してい
た
だければと思います。
まず設計することになりますが、家具作りにおいては何方でも材料の入手
がなかなか頭の痛いところだと思います。やはり何と言ってもホームセン
ターなどでの材料調達が手軽ですから多いと思いますが、この場合はある
程度材料寸
法が先に決まってしまいますので、入手できる材料をなるべく
加工しないで
有効に扱うことができるような設計手順になるでしょう。
またある程度大きい材料が手に入るようでしたら、わりと純粋に自分の欲
しい寸法に切り出せば良い分けですから、歩留まりや材料の有効利用を
考えるのは当然ですが、設計手順が逆の感じになります。勿論この場合
はそれなりの機械工具が必要になりますが、材料、道具や技術は人それ
ぞれですから、自分なりの設計手順方法を見つけます。
設計が終わりましたら木の選別、木取りをしていきますが、材料から必要
な部材を取ることができるように、適材適所と歩留まりを考えながら大まか
に切り出していきます。勿論切り出すばかりでなく、足りない部分があれば
板を接いだりすることも出てくるでしょう。
これは家具作りでは地味ですが非常に大切な作業です。寸法的なものだ
けでしたら機械的に対処できますが、木は均一ではなく見た目や木目の
違いによる機械的強度や傷、節、脂壺、割れなどがありますので、そうした
色々な要素を考えながら目的に合ったものを、支障の出ないように選んで
いかなければなりませんので、特に無垢の素材で作る場合には大切なと
ころです。
無垢の木を扱う場合に一番問題になるところはやはり部材強度、木の動
き(狂い)だと思いますが、特にイ
スなどにおいてはアール、曲線が多く付
いてきますし、捻りや変動荷重が
かかり続けますから、非常に強度が問題
になりますので、設計においても
仕様的な検討も必要ですが、特に目切れ
など起きないように材料を選別
木取りする必要があります。
またあて材的に非常に動きが複雑で大きいものも有りますので、うまく使
っていく必要があります。こうした木は同じ樹種の木を多く扱っていますと、
見ただけである程度判断できるようになりますが、こうした部分は経験し
かないでしょう。
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