Welcome to   Wood worker kei   home page

    
 

Top
Information
Exhibition
Challenge
Challenge2
Challenge3
Link

 

 Challenge 2                               << 前へ 次へ >>

加工(製作)について 2 2004.5.23記

アームチェア一脚分の下ごしらえ(木作り)座板含まず  

これも何度も色々なところで書いていますので重複しますが、木は一つの
塊としてストックしている場合に、水分分布やその他諸々の要素でバラン
スしてその状態を保っていますので、大きい材料から切り出す場合はその
バランスが崩れ(変り)ますから、その切り出した状態の中で新たなバラン
スを取って安定しようとして木が動くことになります。これはあて材的な材
料では特に激しく予測できないように複雑に動くことになります。
木取りではそうしたことも見越して、長い部材を縦挽きしたり板厚方向を
引き割りする場合は特に注意が必要です。また細い格子や桟のような部
材を切り出す場合にも、前もってなるべく癖の無い良く目の通った、動き
の少ない材料を選別しておく必要があります。
部材仕様にもよりますが、木取りして直ぐに下ごしらえしてしまいますと、
バランスが取れて安定する前に加工することになり、下ごしらえで基準を
作ったつもりが、その後にに木が動いて基準が狂ってしまい厄介なことに
なりますので、木取り後はある程度の養生期間を設けるようにします。

ただこの養生期間は、取れればなるべく長く取りたいところですが、扱う
材料やその状態、仕様(何を作るか)など、色々な要素が有りますので、
自分なりのものを見つけます。これはケースバイケースで相当変わります
ので、何とも分からないのですが、誤解を恐れずに言ってしまえば、極一
般的な普通の家具でしたら、どんな場合でも1日程度は絶対に見ておき
たいところでしょう。

合板や集製材などではそれ程神経質にならなくても扱えますから、木の
選別については随分楽になりますので、歩留まりを優先して木取りしてい
くことになるでしょう。

木取りが終わりましたら下ごしらえしていきますが、木取りした各部材を
設計した正式寸法の直方体に仕上げます。特に各面の直角には特に注
意して仕上げます。
部材の加工は基準を基に加工、基準を基に加工の繰り返しになりますが、
この下ごしらえでの加工が全ての作業に基準になりますので、この加工
での平面、直角の精度が非常に大切になります。こうした部分の精度は
手加工ではなかなか大変ですし、作業性、時間を加味して考えればとて
も機械には適いませんので、この作業だけは何としてでも機械で加工す
るようにしたいところです。恒久的に木工をされるのであれば、格段に作
業性が良くなりますので、手押し鉋盤と自動鉋盤は何とか手に入れてお
きたい道具です。


                                                          << 前へ Page top 次へ >>