Challenge 2
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ホゾについて 125 2004.5.7記
上の図は前項で書いた薄い小ホゾを配したものですが、赤点線のように
この小ホゾ自体
に角度を付けてしまいます。緑矢印方向から見た組み上
がりはその右図のようになり、ハの字がいくつも並んだ形になります。
図から一目瞭然これも蟻形の応用ですが、ハの字をワンセットとして適当
な間隔で配していきますが、ハの字ワンセットでひとつの蟻ホゾと捉えるこ
とができます。
股ホゾ組み接ぎと言ったりするようですが、どちら向きのハの字をワンセ
ットと見るか考えてみてください。どちらにしても蟻の傾斜からワンセットの
ホゾの内側と外側では蟻の働く向きが逆になりますので、嵌め合わせの
利かせ具合を良く考える必要があります。
この接ぎは薄い小ホゾを配したものですから、ベニマツなどの軟材では少
し辛いものがあるようにも感じますが、
この接ぎは昇降盤や横切り盤でか
なりの部分加工できます。勿論トリマ、
ルーターも冶具を考えれば利用で
きますが、最後はノミがものを言います。
二段目の図は包み打ち付け接ぎに内隅側に小ホゾを適当に配して仕立
てたもので、一般的には釘やビスをつかうところをにホゾを仕立ててしまう
ものです。青矢印方向から見たところはその右図のようになりますが、こ
の場合も白丸の内隅部分を綺麗に仕上げたい時には内隅側に、ほんの
僅か(1ミリ程度)胴付を設けてやれば見栄えが違ってくるでしょう。
最後に楔を打つのは勿論ですが、木口に近いので楔の打ち込み加減や
楔自体のテーパー加減を良く考えて楔を作っておきます。
この接ぎに関してはChallenge の「その他のホゾ、構造について 29」に少
し詳しく書いていますので、そちらも参考にしていただければと思います。
こうした組み接ぎは、木組みの醍醐味を味わえる代表的なところになると
思いますが、ここに挙げていないもが他にも沢山ありますし、自分なりの
組み接ぎを工夫アレンジすることもできますので、ケースバイケースで色々
考えて挑戦してみてください。
今は昇降版(軸傾斜できる丸ノコスタンド)トリマ、ルーターを活用すれば相
当複雑なことまで精度良く加工できます。
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