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 Challenge 2                               << 前へ 次へ >>

ホゾについて 126 2004.5.9記

最後に板の反り止めに関して少し取り上げていきますが、Challenge2の木
についてで書いていますように、その性質上木は環境条件で絶えず変化
していますが、特に板物では加工扱いにおいても、家具として使う場合に
お いても反りが厄介な問題になってきます。
ここでは極一般的な反り止めの方法について少し挙げておきますが、板の
反りは各部位の伸縮の差が反りを生み出していますので、その伸縮に対
応できてある意味強引に反りを押さえてしまうことを考えていけば良いこと
になります。

上の図の矢印は繊維の方向を表していますが、一番単純には板の木口
に反り止めの木を矢印のように突き付けで打ち付けてしまいます。この
ように反り止めする板の木口に、反り止めの木を取り付けることを端嵌め
と言いますが、打ち付けと言いましても、こうした伸縮違いの部分には釘
は不向きですから、最低でもビスかダボを使用しておきたいところです。
勿論ダボは接着剤併用が前提ですが、接合面の接着剤の使用に関して
は反り止めする板の幅により考える必要があります。
幅が狭ければ接着面全てに接着剤を塗布して構いませんが、板幅が広く
なりますと、反り止めする板と端嵌めの伸縮の違いが逃げ切れませんの
で、半分だけ接着して半分は伸縮を逃がしたり、センター付近だけ接着し
て両外は伸縮を逃がしたり、あるいは接着剤は使わずにビスだけで反り
止めめを取り付ける場合も出てくるでしょう。この辺りはケースバイケース
で対応コントロールしていくことになります。

またこうした伸縮違いのところでのビス止めは、この場合に限らずある程
度の伸縮違いの逃げを作っておく必要があります。二段目の図はそうした
場合のビス穴の穴あけ方法を現していますが、丸部分の木口接合面側
にも座グリを設けて伸縮違いが起きてもビスが動き易いようにしておきます。
木の矢印の幅方向への伸縮はかなりのものが有りますので、丸の接
合部分では伸縮違いにより絶えず変化することになりますので、面一にし
ておくのか、あらかじめ反り止めを右図のように反り止めを長くしておくのか
など、どう処理しておくかも一考を要するところになります。
これは板厚方向に対しても、こうしたただの突き付け接ぎでは目違いが出
やすいので、木端部分と同様に面チリ的な発想も一法です。


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