Welcome to   Wood worker kei   home page

    
 

Top
Information
Exhibition
Challenge
Challenge2
Challenge3
Link

 

 Challenge 2                               << 前へ 次へ >>

ホゾについて 104 2004.3.26記

製作的なことでは、当然こうした開放型の接ぎではこの場合に限らず
印寸法はピッタリではなく少し長めに加工して、組み立て後に切り揃えて仕
上げます。また木口の入り面も必ず取っておきます。
こうした接ぎを捻る力のかかるところに使いますと、矢印部分の両外は
接着剤の働きだけで持っていますので、長年の使用で剥がれる可能性が
あります。接ぎ枚数の多いものになりますとこの部分は薄くなりますし、特
に軟材ではケースバイケースですが、何らかの補強を加えることも必要か
なと思います。

なるべく単純でその補強効果を考えると、矢印のような込み栓を差し込
んでやるのが良いでしょう。これは普通のホゾに対しても良く使われる方法
ですが、勿論図のような角棒でなく丸棒でも構いません。見てくれ的にはあ
まり良いとは思われないので、ホゾなどでは見えがかりを止めにすることも
よく有りますが、先に書きましたようにこうした開放型の接合では、矢印
部分の両外の補強が重要になりますので、貫通させて通しにしておく方が
良いでしょう。勿論その場合には両外から込み栓に更に楔を打っておけば
万全です。
接合部分の大きさ、仕様により必要があれば、込み栓の数を増やしたり位
置を考えていきますが、これで開放型の単純な接合ですが相当強固な接
合になります。

この込み栓の穴あけは、丸棒でしたら組み立て後にあけることになります
が、角棒では角ノミの加工になりますので、角度の要素が入ってしまいま
すので、部材の段階で両外に出る側の部材だけの込み栓穴をあけておき、
組み立て後にその両外の先にあけてある込み栓穴に習って、角ノミで貫通
させます。初めにどちらともあけてしまっても構いませんが、色々な要素で
なかなかぴったりと合わないことが多いので、結局ノミでの修整が必要にな
ってしまったり、再度角ノミで貫通させることになってしまうのではないかと
思います。

Challenge 2 の「ホゾについて 25」ころで書いたことと同じですが、他の部材
をこの三枚接ぎ部分に組む場合は、込み栓ホゾにすれば良いことになりま
すので、ホゾ形状やホゾ位置を工夫してみてください。


                                      << 前へ Page top 次へ >>