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  Challenge 2                               
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ホゾについて 99 2003.11.30記 
                                       この方法は部材としてでも組み上げてからでも、 
二段目の図のように角 
度を付けて(45度)挽き込むことになりますので、冶具を使えば特別難し 
いということはないのですが、角度の付いた加工はやはり少し面倒なとこ 
ろはあります。 
    一つの方法として、これは部材の段階で挽き込んで
からの組み立てにな 
りますが、三段目の右図のように留め内側より少し控えて、角度を付けず 
に直角に挽き込みます。留めに接ぎますと挽き込み部分は点線のように 
な
りますので、ここでは薄板は三角ではなく四角になります。 
勿論薄板自体は四角になりますが、木取り自体は三角の場合と同じよう 
に、青矢印方向が繊維方向になるように木取ります。 
 
三段目の左図は先の三角の場合を表していますが、この場合どこまで挽 
き込みを入れるかのことは有りるにしても、図から一目瞭然だと思います 
が、桃矢印部分の見えがかり寸法は小さくなる傾向に有りますので、感覚 
の個人差が有りますので一概には言えませんが、スッキリした仕上がりに 
なるのではないかと思います。 
ただ水矢印方向の薄板寸法が短くなりますので、捩れに対しては少し強 
度は落ちますが、接着面積自体はそれ程狭くなりませんのでそこ
そこの 
補強効果はあると思います。 
どちらの方法にしても更に補強強度が必要であれば、寸法的な制約はあ 
りますが薄板を二枚(二段)にします。また薄板を本体と色違いにして、意 
匠的な
効果を
狙うことは契りなどと同じことになります。 
   そこで補強の薄板が三角の場合にしろ四角場合にしろ、留め部分になる 
べく多く補強の薄板を入れることを考えますと、三段目の両図の白点線の 
ように通しで入れてやればよいこ
とになります。実際には補強の薄板の一 
番長い部分をそのまま通しにするのではなく、緑点線のように幅を狭くしま 
すが、発想としてはこうなります。要するにこれは前に書きました雇いざね 
接ぎを留め部分に応用したものです。前に載せました写真を例としてもう一 
度載せますが、これは天モール部分の留め接ぎになります。 
 
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