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ホゾについて 98 2003.11.28記

三角の薄板は 当然矢印方向の木目で木取りしますが、実際には三角
にすれば叩き込みもできませんし、手間がかかるだけであまり意味があ
りませんので、点線のように短冊の薄板を叩き込んで(押し込んで)接着
剤の乾燥後に切り落とします。

同じような方法ですが、補強の薄板の形を変える方法が有ります。挽き込
みを点線のように逆テーパーの蟻形にして、同様の蟻形の薄板を斜め
から挿し込んで留め接ぎを補強するものです。一手間かかりますが、当然
蟻形ですから補強の薄板が抜けにくくなり、強固の組み上がります。また
意匠的にも蟻形の良さが出て一味違ったものに仕上がります。契りなどで
もそうですが、こうした蟻形というものはどんなところに取り入れても、その
効果もさることながら、なぜか意匠的に引き付けられるものがありますが、
これを蟻形良い〜ありがたい〜と言います。つまんね〜  ペロッ!
こちらも挿し込む薄板はわざわざ三角にする必要はありませんので、上左
図のようなテーパーの短冊で挿し込み切り落とします。
この加工も軸傾斜できる丸ノコスタンド(昇降盤)があれば、わりと容易に
加工できます。
少し簡易的には片側だけを逆テーパーにして、もう片方は垂直にする方法
も有ります。蟻形をこうした片蟻にする方法は色々なところで取り入れること
ができます。当然蟻の効果は少し落ちますし、見栄え的にも今一のところが
ありますが、作業としては楽になりますしそれなりの働きをしてくれますので、
ケースバイケースで取り入れていけば良いでしょう。

話が少し前後しますが、二段目の図の冶具は色の部分が45度の角度保
持の部材になります。この図では留めの挽き込む部分が飛び出すように書
いていますが、点線のように留め部分が全て隠れてしまうように作っても
良いでしょう。こうすることで引き終わり部分のバリや欠けを防ぐことが出来
ます。また全て隠してしまいますので、精度的にがたつくなどの不都合が出
るようでしたら、矢印の後側だけでも伸ばしておけば良いでしょう。
ただこれも一つの冶具で色々な仕様ものもを挽き込めば、最終的には
のような状態になります。


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