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ホゾについて 92 2003.11.16記

ホゾの罫書きが終わりましたので加工していきますが、 基本的に欠き取り
は先に繊維を切りますので、まず初めに胴付き 面の横の切込みを入れて
いきます。図でいけば矢印部分に切り込んで いくことになりますが、胴付
きの罫書き線から0.5ミリ程度控えて胴付き鋸で矢印のホゾ長さの罫書き
線を目安 に切り込んでいきます。この時にホゾが弱くなら ないように切り込
み過ぎだ けは注意してください。後は同様に四面引き回 します。

次に木口から縦挽きを入れていきますが、初めにホゾ幅を決めていきます
ので、図でいけば矢印の部分に縦挽きを入れます。0.5ミリ程度控えてと
行きたいところですが、縦挽きは横挽きのようには行きませんので、もう少
し余裕を見て罫書き線を落とさないように慎重に切り込みます。
こうした部分はバンドソーがあれば、手による縦挽きよりはぶれませんので、
精度よく落とせます。また糸鋸でも少し手間ですが、手挽きよりはぶれにくい
と思いますので、こうした部分は電道工具をどんどん利用したいところです。
ただバンドソーでも加工精度としては多くを望めませんので、作るものにもよ
りますが、少し控えて切り落とし最後はノミでの手加工になるでしょう。
作図の関係で向きは変わりますが、縦挽きで切り落としますと二段目の図
のようになります。

次に罫書き線に従って今切り落とした部分のホゾ幅をノミで仕上げていきま
す。人それぞれで一概には言えませんが、どちらかと言えば刃幅の大きいノ
ミでの作業が面が安定して加工しやすく平面が出しやすいでしょう。
良く切れるノミでの作業が大前提ですが、基本的に矢印の木口方向から
ノミで削って仕上げていきますが、順 目と逆目になりますので順目側は問題
ないと思いますが、逆目側では欲張 らずに少しづつそぐように、真直ぐに突
くだけでなく同時に横にもずらすよう にして削っていけばそこそこ逆目には対
処できると思いますが、どうしても 逆目に負けてうまく削ることができなければ、
矢印方向から横ズリで削っていきます。ただこの横ズリの削りも部材の木
目によりますが、順目と逆目のように削りやすい方向と削りにくい方向が出
て来ます。またこの場合も真直ぐに突くだけでなく、同時にホゾ元から木口
方向に向かってずらすように削ります。
 

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