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 Challenge 2                               
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ホゾについて 91 2003.11.14記 
  
                     白線が胴付き面になりますが、この胴付き面を何で加工するかでシャープ 
ペンシルか白書きで切り筋を付けるかになります。胴付きラインを電動工 
具や機械で加工するのであればシャープペンシルで四面に引き回しますし、 
手加工でノミで処理するのであれば、最後にノミで綺麗に仕上げるための 
切り筋が必要になりますので、白書きになります。 
白書きによる四面引き回しは、一面に付けた切り筋に白書きの刃を合わ 
せ、そこにスコヤを当てて順次引き回せば、精度よくピッタリ合いやすいで 
しょう。 
また同一部材を複数本罫書く場合は、二段目の図のように点線のスコヤ 
のようにして部材を揃えて、一気に胴付きラインをマークして、後はそれぞ 
れ四面引き回せば部材同士の精度が上がります。これは基本的な方法で、 
仮に部材の長さが不ぞろいでも青矢印のようなところで、クランプやハタガ 
ネで止めて罫書きすれば、それぞれの部材のホゾの胴付き間はピッタリ揃 
いますし、 部材のホゾ胴付き間に多少の寸法誤差があっても、部材同士 
は
ピッタリ揃
いますので不都合が出にくくなります。 
またケヒキのところで書きましたように、この胴付きラインは部材寸法にも 
よりますが、木口からケヒキで入れても部材同士の寸法が精度良く出てい 
れば自然に精度良く罫書くことが出来ます。 
 
こうしたスコヤやケヒキを使って罫書きしてみますと、部材の六辺を設計寸 
法通りに仕上げて直角を出しておく、部材の下ごしらえがいかに重要かが 
良く分かると思います。逆にいえば下ごしらえがしっかりできていて始めて、 
こうした罫書きが可能になります。下ごしらえは地味で面白みのない作業 
ですが、全ての元になる非常に大切な作業ですから、機械、電動工具を十 
分駆使して、特に直角出しは慎重に精度よく仕上げてください。 
  次にホゾ部分を罫書いていきますが、ここでは例として四方胴付で書いて 
いきますと、上の図のように切り落とす案内線として縦横三面にケヒキで 
引き回します。当然ですが緑矢印部分がホゾとして最終的に残る部分に 
なります。 
 
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