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イス雑感 13 2003.2.6記

三脚スツール  

少し説明が長くなってしまいましたので、左右の貫をつなぐ貫については
説明を省略しますが、この部分については左右の貫に直角に差し込むだ
けですから、とにかく原寸の正面図を書けば難しいところは無いでしょう。
またこの説明では丸ホゾは止めホゾで書いてきましたが、より強固に組む
のでしたら通しホゾで楔を打っても良いでしょう。
また通しホゾで組む場合には二段の丸ホゾにして挿し込み内部に胴付き
面を設けてやりますと、位置が決まりますし組み立てやすくなります。この
辺りのことについては「イス雑感 5」に書きましたように、Challenge の「ホ
ゾについて 4」に少し書いて有りますので参考にしてください。

初めはこの説明で書いてきたような正方形(丸座でも良いでしょう)の座で、
座面の対角線上の同 じ位置に同じ角度で差し込む、四方転びの単純なス
ツールなどを作ってみると、組み立ての特徴と共に良く理解できると思いま
すし、ウインザーチェア タイプの素晴らしさの一端を感じられるのではない
かと思います。

写真は三脚スツールですが、 これも同じ発想の応用になります。貫は少し
変わった形ですが、単純に三角に組みますので強固に組み上がります。
巴と言うのでしょうか、昔からあるタイプだと思いますがシンプルなスツール
に仕上がります。
少し説明しますと図は上から見たところですが、分かりやすくするために座
板は点線で輪郭だけ表しています。線が脚で丸ポッチが座板への挿
し込み基点、線が貫とします。三脚スツールですから、脚は当然120度均
等割りで同じ角度で座板に差し込むことになります。矢印方向から見たと
ころは右上図のようになりますが、図からも分かるように前項までの説明と
同じことに成ります。ただその下の図は脚と貫の接合点を上から見たところ
ですが、貫はどの程度の三角の大きさに組むかで、矢印の脚に貫を差し
込む角度が変わりますので、注意が必要です。
この辺りも原寸図で角度、寸法を拾えば十分ですが、一番厄介なところは
矢印の貫に角度が付いてきますので、実際の脚の部材に貫ホゾ位置を
罫書くところになると思いますが、その下の二つの図のように脚を座の挿し
込みに対して合わせるか、貫に対して合わせるかで罫書き、加工が変わっ
てきますので、良く考えてみてください。
ようは貫の挿し込み位置を脚の四辺に引き回すラインが、床面に対して平
面(平行)に成れば良いことになります。


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