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イス雑感 14 2003.2.8記 
前項では写真の三脚スツールについて少し説明しましたが、カメラの三脚 
でも使われるように、三脚スツールはその性質上どんな床面でも三点接地 
で安定しますので便利なものですが、当然椅子として使う場合には安定が 
四本足に比べて悪くなりますから、座面に対して脚の転ばし方を良く考えな 
いといけませんが、安定のためにあまり転ばしても脚が邪魔になりますの 
で、その辺りのバランスが難しいところです。 
どちらにしても接地性は完璧ですが、踏み台として使ったりしますと倒れた 
りする危険が大きいですから、特徴を良く踏まえて扱う必要があるでしょう。 
            写真の三脚スツールのバリエーションとして、       
図のような四脚スツールもな 
かなか良いものです。同じことになりますが
少し説明しますと、図は上から 
見たところですが、分かりやすくするために座板は橙点線で輪郭だけ表し 
ています。緑線が脚で丸ポッチが座板への挿し込み基点、青線が貫としま 
す。詳しい説明は省きますが、こちらも三脚スツールと同じように、貫はど 
の程度の四角の大きさに組むかで、黄矢印の脚に貫を差し
込む角度が変 
わりますので注意が必要です。後は三脚スツールと同じように、貫の挿し
込 
み位置を脚の四辺に引き回すラインが、床面に対して平面に成れば良い 
ことになります。 
ウインザーチェアタイプでは全ての部材を差し込んで、一気に組み立てるこ 
とが多いのですが、この三脚スツール、四脚スツール共に組み立てにおい 
ては、三角と四角の貫部分を先に組み立てて一つの部材にしておきます。 
貫部分の組み立ては全てを軽く差して、後は少しづつ差し込んでいきますが、 
組み上がりましたら作業台の上で、捩れなどを確認、修正します。後は全て 
の部材を差し込んで一気に組み立てます。 
床は結構平面の出ていないことも有りますので、普通の四本足の椅子でも 
三点接地になることが多いと思い
ます。もう少し突き詰めて見ていけば、二 
点接地と考えて浮いた他の二本の脚は座り方や体重の移動など、その時々 
の状況で、がたついたりしたりして加重のかかり方が変化すると捉えること 
も出来るのですが、実際には座ることで椅子がたわんで安定しているように 
感じますから、それだけ椅子の各部に負担がかかっていることになります。 
こうした繰り返しでホゾ(結合部)が緩くなりやすいので、長い耐用年数を考 
えたときにはこうしたこ
とを良く踏まえて考えていく必要が有ります。 
 
                                                                       
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