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イス雑感 12 2003.2.4記
前項で書きましたように、上左図は下図を白矢印方向から平面的に見た
ところですから、空矢印の脚の寸法や黄緑矢印の貫の位置はこの側面
図では求められませんので注意が必要です。勿論紺矢印の脚と貫の角
度は不変です。
また右上図は脚を立体的に現したところですが、先の説
明では黄丸部分の脚の中心線で説明してきましたので注意が必要です。
実際の罫書きを右上の立体図で見て行きますと、縦に一点差線がセンタ
ーラインとして入れて有りますが、この面をその左の側面図で表した面と
仮定します。白丸部分が座面に差し込む基点、桃丸部分が脚と貫の基点
になりますので、下の立体の図で脚を倒すことを見ていきますと、まず紫
矢印のように一方向に倒しますと、その時に脚と貫の作る角度は紺矢印
になりますので、右上の罫書きにおいては桃丸部分を基点として自在角
度定規で紺矢印の角度で紫矢印のように罫書きます。
次に下の立体の図で脚を赤矢印のように倒すことを見ていきますと、
同じ
ようにその倒した角度で黄緑丸部分から引き続き自在角度定規で赤矢印
のように罫書きます。その面の中心線との交点にあたる緑丸部分が、貫
にホゾ穴を空ける中心点になりますので、実際の加工ではこの中心点に
紺矢印の角度で貫を差し込むホゾ穴を空けることに成ります。
少し分かりにくい
文章になってしまいましたが、要するに桃丸部分を基点と
して茶線の床面に対して平面が出るような平行線を四面に引き回せばよ
いことに成ります。そうしますと当然赤矢印と赤点線は平行、紫矢印と紫点
線は平行に成り、角度が付きますので位置は違いますから四面に引き回し
た線の断面は菱形にな
ります。
こう考えていけば今四面に引き回した線は床面に対して平面が出ています
ので、青線の貫は床面に対して平行ですから、貫ホゾ穴の角度もこの平面
に平行に明ければ良いことが分かると思います。即ち紺矢印の角度になり
ます。
またホゾ穴の深さは橙矢印寸法に成りますので、この側面図の原寸図か
ら決めれば十分ですが、あまり深くしますと脚は丸棒ですし角度が有ります
ので貫通する部分が出てしまう可能性も有りますので、別の角度からの原
寸図を書いてよく確認します。
座面への脚の差込は黄矢印の寸法になりますが、くどいようですがこちら
は上に書きましたように赤矢印倒した角度が有りますので、この側面図か
らは実測値になりません。
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