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イス雑感 11 2003.2.2記

実際の罫書きにおいては下ごしらえした脚を前にしても、勘違いしやすい
ですから注意しないといけませんが、上図は下図の矢印方向から見た
平面の図ですから、矢印の長さについては実際の線脚は立体の対角
に走っていますので注意してください。

実際に角材の寸法だしや罫書くことを見て行きますと、今まで書いてきた
説明では部材の中心線(一点差線)で考えてきましたので、線を脚、
線を貫としますと丸部分を基点として説明してきましたので、脚先は
丸部分、脚と貫の基点は丸部分になります。
そのために線の脚の長さは矢印の寸法で表してきましたが、実際に
は図から分かると思いますが矢印の脚を座板に差し込む部分と、
を床面とすれば脚先は傾きますので、その分を足してやらなければなりま
せん。
こうしたウインザーチェアタイプの丸棒、丸ホゾの脚の組み立ては、角棒
による框組みの組み立てと違い、うまく角度が揃いにくいですし加工精度
も落ちますから、どうしても脚全体の組み立てが歪んだ状態で組み上が
ってしまうことも有りますので、点線のように少し脚自体を長く加工して
おき、組立て後に今までの加工、組み立てで蓄積されてきた全ての狂い
歪み を、ここで平面が出るように線の床面ラインで切り揃えて修正す
ることになります。

逆にこうした四方転びを、角脚と角貫で胴付の平ホゾで組むことを考えま
すと、寸法、角度の設計値、加工精度共にかなり神経を使いませんと、胴
付き面が空いたりして見栄えよく組むことが難しいのですが、丸ホゾの挿
し込みですと胴付がありませんし、全体がうまく馴染んでくれますので、脚
全体の組み立てが上記したように歪んだ状態なりやすい事は有りますが、
組み上がってしまえば部材が細いわりには結構な強度が得られますし、
設計、加工 精度の許容範囲が広い傾向に有りますので助かります。
また椅子などは床の平面性や、体のいろいろな動きなど、座ることにより
全体がたわみますので、こうした丸棒の挿し込みホゾはうまく対応してくれ
ますから、椅子には向いた構造です。また視覚的にも軽く圧迫感の無い椅
子に仕上がりますので、他のタイプの椅子でも適材適所でなるべく活用す
ると良いでしょう。こうした所もウインザーチェアの素晴らしさの一つです。


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