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イス雑感 7 2003.1.25記
脚の向きは分かりやすくするために正方形の対角線上としましたが、
当然
対角線上ですから座板に脚を差し込む方向、即ち紺矢印の角度は当然45
度と成ります。前項で説明した寸法関係が理解できれば、脚の向きをどの
ように転ばしても脚の長さを算出できると思いますが、その時の座板に脚を
差し込む方向は、当然紫矢印と赤矢印と水矢印の三角になりますので、原
寸図を書いて紺矢印の角度を実測すれば良いことに成ります。
原寸図を書いて実測する方法は幼稚に見えるかもしれませんが、アナログ
的、視覚的に全体が把握できるように考えていく方が良いでしょう。また実
際の加工においても手加工のギムネやハンドドリルでのホゾ穴加工では角
度や方向の冶具が必要になりますので、色々な意味で原寸図を主に考えて
行きましょう。計算でも全て出すことは出来ますが、これはデジタル的になり
ますので、あくまでも原寸図の数値確認と捉えてよいのではないかと思いま
す。
次に前後の脚同士をつなぐ青線の貫について考えて行きますが、図で行け
ば脚は左右に開いていますので、ややこしく感じるところだと思いますが、こ
れは一点差線を中心に橙矢印のようにぐるりと一回転させることを考えてみ
てください。当たり前ですがこの時に青線の貫の長さは変わりませんので、
この図で行けば脚が左右に開く角度(赤矢印)は、貫の長さには関係ないこ
とが分かりますが、これはあくまでも考え方です。ただこの時にこれも超当た
り前ですが椅子の高さは変わります。
このことから単純に考えて左右に角度をつけない、垂直の状態で考えていけ
ば良い事になりますので、その状態を白矢印から見たところは、右下図のよ
うになります。
先ほどは一回転させましたので椅子の高さが変わってしまいましたが、椅子
の高さを一定で同じことを考えて行きますと、左上の図の二点差線は左右の
脚の先端(接地点)を結んだラインとしますが、脚の先端をこの二点差線上を
平行移動させた時のことを考えて見ます。右下の図で行けば黄丸部分になり
ますが、この図で行けば脚の先端を二点差線上を平行移動させても緑線の
脚の図は何も変わらずこのままです。勿論座に対する脚の向き、角度、長さ
は順次変化しますが、青線の貫の長さは変わりません。
またこう考えても良いでしょう。即ち面として捉えれば良いですから、右下の図
で行けば緑線のようにハの字にパネル(面)がおいてあると同じ事になります
ので、青線の貫の長さに変化はありません。これも当然貫の長さは灰矢印の
ように貫の位置を上下した時だけです。
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