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イス雑感 6 2003.1.23記
角度に角度が付きますのでややこしく感じるかもしれませんが、
寸法、位
置関係が分
かってしまえば後は応用で、どのような位置、角度、仕様でも
設計すること
ができますので、ここでは写真の脚とは使用が少し異なりま
すが、なるべ
く分かりやすいように一番単純な場合についての寸法、位置
関係を書いていき
ます。
左上の図は椅子の座面を上から見たところとしますが、考えやすくするた
めに座面は正方形とします。また緑線は四本の同じ長さの脚で、座面の
対角線上の同じ位置に同じ角度で差し込むものとします。青線は二本の
脚同士をつなぐ左右の貫で、茶線は左右の貫同士をつなぐ貫とします。
四方転びは三角ですが、ただ一方方向への角度であれば、平面の三角と
して捉えるだけですから、直角三角形の三平方の定理で簡単に算出でき
ますが、そこにもう一つ角度が付いてきますので、ややこしく感じるところだ
と思います。設計手順としては色々有りますが、初めに外観的なバランス
や
ホゾ穴加工のことを考えて、脚を座面に何度で差し込むかを決めてしま
い、
設計を進めて行くことも出来ますし、座面の色々な制約から脚を挿す
位置がある程度限定されるような場合には、この図で行けば白丸部分に
なりますが、そこから脚の先をどの辺りにまで広げるか、即ち勾配で設計
を進めても良いでしょう。
まず黄矢印のように脚を座面に差し込む角度を決めてしまう場合は、角度
とシートハイ(桃矢印)
から三角関数で緑線の脚の長さが算出で来ます。
勿論これは勾配として考えても良いですから白丸部分を原点として、桃矢
印進んだところで水矢印上がった所と成りますので三角形の原寸図を書い
て緑線の脚の長さを図面から実測しても十分です。
勾配で考える場合は左上の図で行けば白丸部分を原点として、脚の設置
点は紫矢印のように下に傾け、そこから赤矢印のように右へ傾けたところ
になります。結局先に書いた角度を決めた場合と同じになりますが、紫矢
印と赤矢印の寸法から水矢印の寸法を算出することが出来ますので、緑
線の脚の長さは桃矢印と今算出した水矢印の寸法から算出することが出
来ます。この三角を原寸図を書いて分度器で黄矢印の角度を実測すれば
座板に脚を差し込む加工角度になります。勿論算出しても構いません。
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